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ウーバーやリフトなどの配車サービスが都市部の渋滞や、排気ガスによる大気汚染の悪化を招いているとの懸念が高まる中で、リフトは新たな方針を打ち出した。

サンフランシスコ本拠のリフトは、「グリーン・モード」と呼ばれるプログラムをシアトルで始動し、EVやハイブリッド車を用いたサービスを提供しようとしている。ドライバーたちには、EV車両のシボレーボルトの貸し出しを行い、「充電はしばらくの間、無料で提供する」とリフトでCOOを務めるJon McNeillはフォーブスの取材に話した。

このプログラムは今後、カリフォルニアなどの他の都市にも拡大していくという。シアトルで最初に始動した理由は、EVの充電インフラが整っているからだという。

カリフォルニア州では、配車サービスで利用する車両の脱ガソリン化を義務づける法案が数年後には制定される見通しだ。リフトはその動きに備えるために、今回のプログラムを試験的に実施する。

リフトは自社で車両を所有していないため、ドライバーにインセンティブを与えてEV車両を利用させる。「ドライバーにとって最大の負担となるのは、燃料と車両のメンテナンスだ。今回のプログラムでは、EVの充電インフラを無料で提供する」とMcNeillは述べた。

ロサンゼルスは米国の大都市の中でも、排気ガス汚染の問題が深刻な地域として知られ、配車サービスが事態を悪化させているとの見方もあがる。地元紙のDaily Bruinの調査では、西ロサンゼルス地域では週あたり1万1000件のウーバーやリフトによる短距離の配車が行われているという。

「これらの短距離輸送が大量の排気ガスを放出し、現地の大気を汚染している」と環境保護団体Center for Clean Air のYifang Zhu も述べている。

リフトは昨年、カリフォルニア州が配車事業者にEV利用を義務づける法案を提出した際には、懸念を示していたが、「現在は州が定めるゴールに対し、完全に前向きな立場をとっている」とMcNeill は述べた。

「当社としてもプラットフォーム全体で、EVの活用の促進していきたい」と彼は話した。

編集=上田裕資

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