米国の歴代大統領に学ぶ、時間の有効な使い方

バラク・オバマ前大統領(Zbigniew Bzdak/Chicago Tribune/TNS via Getty Images)


人は自然と、緊急の仕事に真っ先に着手し、その後は、一つ終わるたびにちょっとした満足感を得られるようなこまごまとした仕事に取り組みたくなってしまう。だがこのやり方では、複雑であることが多い重要なタスクから気がそれてしまう。

その理由の一つは、起業家の多くが、自分は何に時間を費やすべきで、何が時間の無駄なのかをほとんど分かっていないことにある。スタートアップ経営者から私が最も頻繁に受ける質問は、「自分は何に取り組んだらいいのか?」というものだ。

職務内容を書き出す

生産性を高めるために最適なエクササイズの一つに、自分の職務内容を書き出すことがある。起業家の中には、これを一度もしたことがない人もいるだろう。

米大統領の職務内容は、(少なくとも名目上は)並外れたもので、外交官、儀典長、最高行政官、自政党の指導者、全国民の代表、公共政策立案者、軍最高司令官を同時に担っている。また、その合間にわずかばかりの私生活も確保しなければならない。

一方、私のような新興企業経営者の職務内容はおおむね以下のようになるだろう。

・成長戦略(計画と実行)
・採用と人材保持の改善
・チームの主要メンバーと時間を過ごす
・成功の妨げとなる複雑な問題の解決

アイゼンハワーのテクニックと同様、この職務内容から外れるタスクは全て委託するか、緊急でも重要でもないものについては排除すべきだ。あなたは米大統領ではないかもしれないが、可能な限りの規律をもって自分の時間を大切にする必要がある。

編集=遠藤宗生

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