昇進を逃した人へ 翌日の職場での過ごし方

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仕事での成功は誰もが望むことであり、昇進を逃す経験はつらいものだ。何がいけなかったのか、なぜ自分ではなく他の人が選ばれたのかという疑問や、怒り、さらには屈辱を感じる。

必死にやってきたのに、自分ではなくあの人が昇進するなんて──。これはつらい。そして気持ちは既に出口を向いて、転職を考え始めるかもしれない。

しかし、私からのアドバイスは、深呼吸し、落ち着くこと。そして何より重要なのが、戦略を練ることだ。あなたにはできる。この逆境から立ち直れるはずだ。次の5つのアドバイスに従えば、むしろ以前よりも強くなれるだろう。

1. 感情を制御する

重要な昇進を逃した時に、失望や怒り、嫉妬、そしていら立ちを感じるのは全く自然なことだ。だが、そうした感情に自分の生産性を左右させてはいけない。次に自分が選ばれるためには、良い仕事をし続ける必要があるのだから。愚痴りたい場合は、誰にも聞かれない場所で、信用できる同僚だけに言うこと。あるいは、職場から完全に離れたところの方がなお良い。

2. 自らを正直に省みる

どうして自分が昇進できなかったのかを、しっかり客観的に考えること。そのポジションは自分にふさわしいものだと、100パーセントの自信を持って言えるか? 他の人の方が適任である可能性は? その職務に興味があることは、上司にはっきり伝えていただろうか? 冷静に状況を分析すれば、自分が昇進できなかった理由を2、3考えられるだろうか?

3. フィードバックを頼む

「なぜ自分が選ばれなかったのか」という問いは、特に自己改善の意欲をもって聞く場合、全く妥当な質問だ。質問する時は、代わりに昇進した人ではなく、あなた自身のことに集中すること。ポジティブで分別があり、かつ好奇心のある態度で質問しよう。これを機に、自分の品格や成熟ぶりを示すこと。そうすれば次回昇進する可能性も高まるだろう。

4. 広い度量で同僚の昇進を祝う

これにはもちろん、プライドを多少のみ込む必要があるが、あなたにとって最善の行動は、今回の件を過去のものとし、未来を見ることだ。それに、同僚との関係をギクシャクさせたくはないだろう。同僚が自分の上司になる場合はなおさらだ。戦略的な視点からみると、ポジティブかつ誠実になり、祝福することが大切だ。

5. やる気をなくさない

がっかりするのも当然だが、どんな決定にも複数の理由があり得ることを覚えておくこと。あなたが昇進できなかったことにも、それなりの理由があるのかもしれない。しかし、「なぜ駄目だったのか」とくよくよしても、次回の成功には結びつかない。難しいかもしれないが、あなたにできる最善のことは、目標に向けて再び進み、自分の価値を証明し続けることだ。

編集=遠藤宗生

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