女性が働きやすい職場作り 管理職ができること

dotshock / shutterstock


以下に、アンダーソンがこのアプローチに沿って用意した管理職に対するアドバイスをいくつか紹介する。

・Eliminate:根絶

ミーティングの時間など、職場で女性に不利となる慣習を全て洗い出し、調整する。例えば、午前7時のミーティングを突然設定したり、終業間際に従業員を引き留めたりしてはいけない。女性は今も、家庭で必要とされることの大部分を担っているのだから。

・Expand:拡大

採用する人材の多様性を高めるため、採用担当者には多様な人材をあてる。

・Encourage:励まし

業績評価やプロジェクト終了後での女性社員の自己評価をそのまま受け取ってはいけない。女性にありがちな自己の過小評価をしていないかどうか、掘り下げること。

・Engage:保証

ミーティングの議事録作成や懇親会の企画など、オフィスや事務仕事はすべて、男女に等しく割り当てる。

広い視野の獲得

上記のアドバイスは全て、理に適っているように私は感じる。ハラスメントが存在する職場、あるいは(前出の会社の例のように)男女が二人きりで働けないような職場といった両極端な状況が生まれている中、後者よりも良い解決方法はあるはずだ。

チームを男女別に分けるよりも、配慮と生産性のある形で男女が協働することで広い視野を得る方が、ずっと良いだろう。私たちが今のままの道を進めば、男女が分断された職場に行きくことはほぼ確実に思える。

編集=遠藤宗生

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事