セクハラのない職場作り 管理職ができること

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管理職の行動に着目

以下に、アンダーソンからのハラスメントに関する6つのアドバイスを紹介する。いずれも、管理職がすべきでないことだ。

1. いじめ、脅し、侮辱、差別を容認する。職場でのネガティブな行動に対処しないと、性差別やハラスメントが許容されるという暗黙の印象を与えてしまう。

2. 女性を親しげなあだ名で呼ぶ。女性の中にはこれを不快と感じる人もいる。

3. 女性の行動に対し、男性が同じ行動を取った時とは異なる表現をする。例えば、あの人は「いい子過ぎる」からこの仕事はできないとか、「女帝」や「ヒステリック」など。

4. 女性は弱く、男性に守られる必要があるという前提で行動すること。例えば、家族に大きな負担となるので、男性と同じレベルのストレスや仕事量は欲していないという考え方だ。

5. 相手の同意なしに女性に触れること。当たり前のことだと思うかもしれないが、実際に起きている。

6. 女性に関する、または女性に対する性的な冗談を言うこと。

以上は全て、とても合理的な指摘だと私は思う。ハラスメントには、明らかなものもあれば、とらえにくいものもある。問題である可能性のある幅広い行動に対する管理職の感度は、できるだけ上げた方が良い。

走り出す前に、まずは歩き始めること。最初の歩みがさわやかなものになることを願う。あすの記事では、もう少し速く走れるよう、職場の包摂性と生産性の向上というより大きな問題について取り上げたい。

編集=遠藤宗生

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