3. 自分のリスクへの許容度を理解する
リスク許容度は、大きな利益を上げる可能性に賭けるためにどれほどのリスクを受け入れることができるかを示す。ファイナンシャルプランナーは、顧客のリスク許容度を決定するために高度な分析技術を使用しているため、それを自分で測ろうとすることは難しいかもしれない。実世界ではロッククライミングをしたり過激なスノーボードを楽しんだりする人でも、投資家としてリスクを取ることができるとは限らない。
あなたのリスク許容度は、リスクに対する個人的な姿勢だけでなく、年齢や経済的安定、現金の必要性やタイミング、目標などによって変わる。リスク許容度は、資産配分(リスク度が高い株式とリスクが低い債券などの投資方法の割合)を決定する要素となるため重要だ。
4. 適切な資産配分を決定する
自分のリスク許容度を決定したら、次は適切な資産配分について考える。資産配分とは、投資ポートフォリオを株式や投資信託、債券、現金などの異なる資産カテゴリーに分散することだ。
米大手証券会社チャールズ・シュワブのウェブサイトには、資産配分の例とそれぞれのリスクが紹介されている。例えば株式を80%とした積極的なポートフォリオでは、1970~2014年の間の年換算利回りは10%となったが、最大損失はなんとマイナス44%だった。一方、株式が30%の保守的なポートフォリオでは、利回りは8.1%と小さかったが最大損失はたった14%だった。
ここでリスク許容度に話を戻すと、マイナス44%の損失の可能性を見ただけで不安な気持ちになるようならば、より保守的なポートフォリオを選んだ方がおそらく無難だ。
ここで述べた4つのステップは全て重要要素で、一つのステップが次のステップにつながり、個人の投資戦略が作られる。ファイナンシャルプランナーを活用している場合でも、戦略はあなたの目標やニーズに基づくので、戦略策定に積極的に参加すべきだ。戦略から枠組みが生まれ、それによって投資方法を選び、賢いポートフォリオを構築することができる。面白いのはここからだ。