エリザベス・ダンとマイケル・ノートンの共著、『「幸せをお金で買う」5つの授業(Happy Money: The Science of Happier Spending)』の素晴らしいところは、お金を使うなとは言わないところだ(使うのをやめないことは分かっている)。
また、いわゆる「お金に関するより賢い選択」をさせようともしていない。実際にあなたの人生により多くの喜びをもたらすことに、お金を使うべきだと訴えている。
著者らが指摘する「幸せなお金の使い方のための5つ原則」は、次のとおりだ。
1. 経験を買う
同書によると、幸福に関する研究によって明らかになっているのは、購入した物質的なモノは、お金を使って何かを経験することほど大きな幸福をもたらさないということだ。
2. 特別な楽しみにする
自分が住んでいる地域で一番人気の観光スポットを、訪れたことがあるだろうか?恐らく答えは「ノー」だろう。いつでも身近にあるものへの感謝の気持ちは、薄くなる傾向がある。
お気に入りのものを、もう一度自分にとって何か特別なものにする方法を探してみよう。いつもしていることを、しばらくの間やめてみるのもいいかもしれない。
3. 時間を買う
誰でも家を掃除し、車を洗い、服にアイロンをかける。だが、私たちは本当にそれらを楽しんで行っているだろうか?それらにかかる時間を買うことができたらうれしいと思っているだろう。
ダンとノートンは、好きなことをする時間を増やすためには、自分がゾッとしてしまうような仕事は外注するべきだと述べている。お金の問題があるというなら、もっと働き、もっと稼げるようにするために、家の掃除をアウトソースしていると考えればいい。お金より時間に注意を向けるようになれば、自分がより幸せな気持ちになれる行動を選ぶようになるだろう。