ビジネススタイルに重要な「テーラーメイド眼鏡」|紳士淑女の嗜み


小暮:最初にフォーナインズを支持したのはビジネスマンなど、毎日スーツやジャケットを着るような人だったのでは。

森岡:フォーナインズは機能に注目が集まりがちですが、全体のデザインがすごくモダンに仕上げられています。それでスーツやジャケットに合わせたとき、洗練された印象を醸し出すことができるのです。ビジネスマンに支持された理由はそこにもあると思います。

小暮:その上で掛け心地もいいわけですから、ビスポークテーラーで仕立てたスーツのようなものですね。テーラーメイドのスーツは、体にフィットすることはもちろんですが、動くと動作に合わせてスーツが吸い付いてきますからね。それと同じでしょうね。

森岡:運動するときにもフォーナインズを掛けましたが、ホールド感は抜群によくて、まさに動きについてくる感じでした。フォーナインズはスポーツ用の眼鏡もありますが、そうでなくてもゴルフだってできると思いますね。

小暮:フォーナインズの眼鏡でもメタルフレームはかなり華奢に見えます。それにフレーム自体も軽い。それでもホールド性がいいとは、相当フレームの構造を研究している証拠ですね。

森岡:眼鏡は顔に着けるものですから軽さとホールド感は重要です。でもコメカミが痛くなるようなものであっては困ります。フォーナインズであればホールド感もソフトで顔を包み込むような感覚に仕立てられています。

小暮:そのソフトさ、さらにはそうした気配りも重要なポイントでしょうね。眼鏡は言わば矯正用の器具であり、道具です。その眼鏡を身に着ける人の感覚に寄り添うように、すべてが煮詰められている。それがフォーナインズのアイウェアの人気の秘密と言えるでしょうね。

森岡:その通りだと思います。

森岡 弘◎『メンズクラブ』にてファッションエディターの修業を積んだ後、1996年に独立。株式会社グローブを設立し、広告、雑誌、タレント、文化人、政治家、実業家などのスタイリングを行う。ファッションを中心に活躍の場を広げ現在に至る。

小暮昌弘◎1957年生まれ。埼玉県出身。法政大学卒業。82年、株式会社婦人画報社(現ハースト婦人画報社)に入社。83年から『メンズクラブ』編集部へ。2006年から07年まで『メンズクラブ』編集長。09年よりフリーランスの編集者に。

photograph by Masahiro Okamura, text by Masahiro Kogure, fashion direction by Hiroshi Morioka, illustration by Bernd Schifferdecker, edit by Akio Takashiro

この記事は 「Forbes JAPAN 世界を変えるデザイナー39」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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