ビジネス

2019.03.27

優秀な管理職が持つ4つの基本原則

Matej Kastelic / shutterstock.com

マネジメントで最も大切なのは、結果重視の姿勢だ。成功するマネジャーは、結果を出している。会社で最も部下に好かれる管理職にはなれても、好成績を残さなければ苦境に陥るだろう。結果を念頭に置きながら、今年こそより優秀な管理職になるための4つの基本原則を以下に紹介しよう。

・責任を重視する

必要な成果に対して部下に責任を持たせることは、あえて努力するようなものではないと思っているかもしれないが、それは誤りだ。責任はそう簡単なものではない。厳密なマネジメントが必要で、時には衝突を生むこともある。多くの管理職が責任を取らせる能力が驚くほど低いことがデータからは示されており、ハーバード・ビジネス・レビュー誌に掲載された調査結果では、上級管理職でさえも46%がこの点に弱いことが分かっている。責任を重視することで、現職でより大きな力を発揮できるようになるだろう。

・公の場での自信を向上させる

プレゼンテーションやスピーチを行ったり、会議を仕切ったりなど、公の場で良い“パフォーマンス”を示すことは、マネジメントの中でも特にストレスの多いものとなり得る。だがこれは、非常に貴重な機会でもある。マネジメントでのこうした公の側面を自信を持ってこなすことは、キャリアの成功にとって非常に重要な要素となり得る。組織内で昇進すればするほど、自分のアイデアを“売り込む”機会も増えてくる。

話し上手な人は一目置かれるが、生まれながらにして話し上手な人はおらず、努力してなるものだ(ウォーレン・バフェットもその一人だ)。これを重点的な目標とすることで、自分の影響力を広げられ、さらに管理職のキャリアも向上できる。

・準備を重視する

これは一つ前の基本原則と直接関係する。スピーチやプレゼンで自信を付ける素晴らしい方法はたくさんあるためここでは詳しく述べないが、それらは全て準備と練習に関係するとだけ言っておこう。筆者自身も、通勤や帰宅時の運転中、あるいは妻子が寝た後に地下室で静かにプレゼンの練習をした経験は、数えきれないほどある。暗記のためではなく、内容についての不安を消すための練習だ。

練習を積まずともできる人もいるかもしれないが、私はそうではなかった。私の場合、パフォーマンスの良し悪しは、内容をどれだけしっかりと理解しているかにかかっていた。その根幹となるのが、入念な準備だ。
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編集=遠藤宗生

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