お金の使い方を知らないと、「いいもの」が分からないので、自分の世界観があまり広がっていきません。例えば、タワーマンションに住んだことのない人に「タワーマンションって微妙じゃない?」と言われても、全然説得力がない。実際に試しているから、根拠を持って堂々と言えるんです。
ですから、お金があったら美味しい店に行くとか、いい服を着るとか、旅行に出かけるとか、そういうことにすぐに使って、自分の経験に変えたらいいんじゃないかというのが私の持論です。
社員にも「とにかく自分に投資しろ」とよく言っています。
「うちの会社は結果を出せばどんどん稼げるから、その分どんどん使え」と。そうすればもっと稼ぎたいと思うでしょうし、見えない世界も見えるようになります。
ですから、仮に今持っているお金で叶えられるような目標や夢があるなら、それは今すぐやるべきですし、それによって広がる新しい世界を大切にしてほしいなと思います。
──最後に、このメディアの読者である起業を目指す若手や、ベンチャー経営者へのメッセージをお聞かせください。
正直、我々の世代(30歳前後)って全然目立っていないんですよね。
もちろん、若手起業家の会社でもうまくいっている会社はたくさんあるんですが、規模がとてつもなく大きいベンチャー企業というのはまだ出てきていません。
ですから、僕らのような若手世代が孫正義さんや三木谷浩史さん、藤田晋さん…そういう人達を早く越えていかなければいけないと思います。
私個人としても、そういう偉大な方々を越えられるよう志を高く持ってビジネスを進めています。最初からグローバルで展開して成功した日系ITベンチャーは過去にも無いのではないでしょうか。
そういうマインドセットを持つ同世代が増えれば凄くワクワクしますし、日本というマーケットも、もっと活性化するのではないでしょうか。
連載 : 起業家たちの「頭の中」
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