ビジネス

2019.01.29

若手世代は「自分への投資を増やすべきだ」|AnyMind Group 十河宏輔

AnyMind Group 十河宏輔

2016年4月にシンガポールで設立された広告テクノロジー会社・AdAsia Holdings(現AnyMind Group)。同社は、設立後まもなくしてタイやインドネシア、そして日本にまで続々と拠点を広げている注目株のベンチャー企業。

今回は、そんなグローバル若手起業家の雄、同社CEOの十河宏輔氏に急成長のポイントなどをドリームインキュベータの小縣が聞いた。(全6話)※本記事は2017年9月に掲載したインタビュー記事に加筆・修正を加えております。

「大風呂敷」の裏にある、緻密で手堅い経営

──十河さんは「本能タイプの経営者」というイメージを持たれることも多いと思うのですが?

よく「感覚でうまくいっているんでしょ」と言われるんですが、実は我々ってめちゃくちゃ手堅くて、数字の管理もデータありきでKPIをしっかり持って進めています。大きなミスが起こらないよう、常に経営の分析をしっかりやっていますし、KPIを日時で把握できる仕組みも全社的に入れています。

ですから、実態としては感覚よりも現実主義と言えるかもしれません。

また、先ほどもお話しした通り、他社研究も大好きなので、「何でこの会社はうまくいっているのか」「何でこの会社は失敗したのか」をいつも分析するようにしています。皆さんが想像している以上に知識は備わっているのではないでしょうか。(笑)

実際、好きな会社や興味のある会社は、時価総額から売上規模、どういうビジネスを手がけていてどうしてうまくいっているのかまで、全部頭に入っていますね。

──何だか意外ですね。(笑)

大きな夢を語るので勘違いされやすいのですが、地に足のついたビジネスをしっかりやりたいタイプなんですよね。人の期待値を上げることで多くの人を巻き込みつつも、目の前の現実を確実に捉えて、結果を出し続けていきたいと思っています。

 

自分への投資が、新しい世界を切り開く

──「十河さんは高い買い物をして自分を追い込むようにしている」という、とても同世代とは思えない噂をお聞きしました。(笑)

私、前職時代に、2年間で3回引っ越しているんです。(笑)給料が上がる度に借りている部屋を出て、より良い部屋に住む、という感じですね。

そういうのって、浪費ではなく自分への投資だし、大事だと思うんです。
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文=小縣拓馬 提供元=Venture Navi powered by ドリームインキュベータ

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