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2019.02.01 07:00

元メジャーリーガー・斎藤隆に学ぶ「最強組織のつくり方」 |その3 崖っぷちでも「エンジョイ ベースボール」

サンディエゴ・パドレスでフロントを務める斎藤隆



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熾烈な優勝レースの大事な試合で打たれたことがありました。ベンチで僕が落ち込んでいた時に、『顔を上げろ』とみんなが言ってくれて、『お前がいてくれたからここまでドジャースは戦ってこれたんだ』という言葉をかけてもらいました。その際、『お前は1年間完璧に過ごそうとしてるのか?』とも言われたんです。

あれっ、みんな完璧にやろうとしてなかったのかと思った後に、その言葉でふっと楽になりましたね。

どんなピッチャーでも0.00の防御率で終わることはないし、10割のバッターなんかいません。つまり、彼らはミスをしたり間違えたりというのはよくあることだろうと。その次をどうするか、俺たちはその後をどうするかがプレーヤーとしてとても大事なことなんだ、というのを教えてもらったなと思いました。
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日本にいる時は『1球のミスで試合を落とすことがある』と教えられてきました。ブルペンで集中して、キャッチボールも大事にしてやるのは、その1球のミスをなくすためだと想像していたんですけど、そうではないことにメジャーで気づきました。

ミスをした時に、小さなミスであればあるほど次は修正しやすい。だから、ミスをごまかすよりも、その後にしっかり修正していく能力を高めるほうがいい選手として評価される。アメリカに行ってから、そう気づいたのです」

元メジャーリーガー・斎藤隆に学ぶ「最強組織のつくり方」
>>その1その2



◆記事と合わせて斎藤隆さんも参加した「スモール・ジャイアンツ アワード」の様子もご覧ください。
>>「スモール・ジャイアンツ アワード」はこちら

文=藤吉雅春

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