World Restaurant Awards審査員


50年以上前にオープンし、それ以来スタイルが変わらない店を称する「クラシック部門(Enduring Classic)」には、約550年の歴史を持つ京都の蕎麦屋「本家尾張屋」、同じく約400年の歴史を持つ京都の高級懐石「瓢亭」、戦後すぐにオープンした神戸の鉄板焼き「みその」が選ばれた。


京都の老舗料亭「瓢亭」の一品

そのほか、クリエイティブでアーティスティックな表現方法をするレストラン「オリジナル部門(Original Thinking)」には、長谷川在佑氏の東京の日本料理「傳」が、市街地から離れた場所にあるものの「旅する価値があるレストラン(Off-Map Destination)」には、滋賀県でなれ鮨などの郷土料理を提供する「徳山鮓」が入った。

日本国内の店ではないが、飲み物に対してイノベーティブなアプローチをしている店「ドリンク部門(Forward Drinking)」には、アラン・デュカスなどで修行した関根拓シェフの店で、カクテルペアリングで知られるパリの「デルソー」と、燗付師のオーナーのもと温度帯を変えた日本酒のペアリングを提供している、香港の和食「ごでんや」がランクインした。

2月18日に“勝者”が決まる

1月17日には、ロングリストから絞り込まれた「ショートリスト」が発表され、上記からは、Inua、瓢亭、デルソー、ごでんや、尾花、デリファシャス、徳山鮓がノミネートされ、パリでの表彰式に招待される。

「今年の新店」にノミネートされた、Inuaのフレーベルシェフは、「ノミネートされた時点で、私たちはオープンから5カ月ほどしか経っておらず、名誉な気持ちでいっぱいです」と喜びのコメント。

「私たちのテーマは過去と現代のバランスと融合。そして、複雑なシンプルさ、つまり、準備や計画は複雑に周到に行い、実行する際にはとてもシンプルでスムーズである、というのが私たちのスタイルです。ワールド・レストラン・アワーズは、成長し続ける食のシーンの多様性を浮き彫りにした賞で、ノミネートという形でその一部になれたことを誇りに思います」

2月18日にパリで発表されるアワードでは、ショートリストにノミネートされた候補の中から、各部門1店が勝者として選ばれる。また、ビッグ・プレートの各部門の勝者の中からさらに1店が、「レストラン・オブ・ザ・イヤー」に輝く。

文=仲山今日子

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