北米ツアー目前のPerfumeが米国記者に話した、結成19年目の決意

Perfume(Photo by Jun Sato / WireImage)




──Perfumeは日本の音楽とファッションの両面においてアイコン的存在です。2017年にファッションプロジェクト「Perfume Closet」を立ち上げたのは、どのようなタイミングだったのですか?

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かしゆか:私たちのステージ衣装のコスプレをしているファンの方たちを見たことがきっかけです。ただ、その人たちが着ていたものはいかにも衣装という感じで、日常生活ではできない格好でした。それで、私たちのステージ衣装の雰囲気がありながらも、普段も着られる服を作りたいと思いました。それが基本的なコンセプトです。

──のっちが常にパンツスタイルだったり、かしゆかは常にロングヘアだったりと、メンバーそれぞれのスタイルは長年変わっていません。同じスタイルを維持することを重視する理由は? 

かしゆか(取材時はまとめ髪にしていた):普段の生活では長い髪に悩まされたり、変えたいと思ったりすることはあります。でもステージでは、このスタイルがアーティストとしての私たちを表すものになっています。髪型やファッションによって認識してもらえているので、維持することは大事だと思っています。
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あ〜ちゃん:でも将来、急に変えるかもしれません。いきなり髪を染めたり、短くしたり、モヒカンにしたりするかもしれない。わからないですよ。

──ファッションや髪型がアーティスト性と結びついているのは、それだけ長い間、Perfumeが影響力を持ち続けているということでしょう。活動を開始した2000年頃と比べて、日本の音楽シーンはどのように変わりましたか?

あ〜ちゃん:まだ30年弱しか生きていないし、周りにはもっと長いキャリアを持つ人々がたくさんいます。ただ、最近思うのは、ファンに支持されるヒット曲には物語が必要だということです。ドキュメンタリー要素があって、あらゆる面でリアルだと感じられるもの。たとえばアリアナ・グランデの「Thank U, Next」は、彼女自身や彼女の恋愛関係についての曲です。とてもリアルで、大好きな曲です。

──では、今後は自伝的な曲をリリースしていきたいと思いますか?

あ〜ちゃん:中田さんが書く最近の曲は、私たち自身により近いものになっていると思います。歌っていると、まるで自分たちに起きた出来事やその時々に感じた気持ちを表しているような気になります。(2015年の)「Star Train」も私たちのドキュメンタリーのような曲でした。

──個人的に一番共鳴する曲はどの曲ですか?

あ〜ちゃん:いい質問。2012年の「Spring of Life」です。人生の春を迎えたかったら、自分自身がポジティブになって積極的に動かなければならないという歌です。今の私は、ポジティブな力で満ちあふれています。

かしゆか:どの曲が最も自分を表しているかというのは難しいです。私は私で、歌ではないので。好きなのは2016年の「Flash」。とてもパフュームらしい曲で、前向きな気持ちにさせてくれます。

のっち:「無限未来」です。「Future Pop」に入っている曲で、明るい未来についての歌です。私は常に、未来にはより大きくてより良いことが待っていると思っています。そういう意味で、私の歌だと言えます。私はいつも理想主義的で、自分の夢に向かって一直線に突き進むタイプです。確実に私の曲ですね。
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編集=フォーブスジャパン編集部 写真=GettyImages

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