カチョッポ副町長によると、自然保護区の中に位置した肥沃な地であるサンブーカは「壮麗の都」や「地上の楽園」として知られてきた。「歴史、美しい浜辺、森林や山に囲まれたサンブーカは、デトックスの滞在に適したのどかで牧歌的な保養地だ」(同副町長)
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サンブーカでは、減りゆく人口を埋め合わせ、町を荒廃から救うため、その魅力を味わえる外国人を必要としている。町議会の発表によると、サンブーカでは過去5年間でイタリア人に加えフランスやスイス、リトアニア、ドイツ、英国、ハンガリーなどの外国人が歴史地区の家を購入している。
シチリアをかつて支配したアラブ人が830年頃に設立したこの町は、かつてサンブーカ・ザブトと呼ばれていた。ウィキペディアによると、ムッソリーニが1928年に町名から「ザブト」を取り、「シチリアの」を意味する「ディ・シチリア」を加えたとされる。