「任天堂のスイッチの売上は昨年12月、2009年に同社のWiiが達成した記録を突破し、過去最高となった。スイッチの昨年12月の売上は、2010年以降の12月で最大に達した」と、調査企業NPDのMat Piscatellaはツイートで述べた。
さらに、スイッチは単月の売上だけでなく、2018年通年の売上でも米国でトップの成績を収めたという。
「スイッチは2018年の米国のゲーム専用ハードウェア業界で、販売台数においても、売上においても、最高記録を達成した。スイッチの年間の売上台数及び売上高は、PS4やXbox Oneなどの他のハードウェアを抑えて1位になった」とPiscatellaは述べている。
2018年の米ゲーム業界でのハードウェアの売上(周辺機器を含む)は、前年度の65億ドルから15%上昇し、75億ドルに達したという。また、ソフトウェアも含むゲーム産業全体の売上は前年度の369億ドルから18%上昇し、434億ドル(約4兆7000億円)に達したと。
今からほんの数年前、多くのゲーム業界のアナリストは、任天堂がハードウェアから撤退すべきだと述べていた。そして、プラットフォームをまたいだソフトウェアを開発し、モバイルゲーム市場に参入せよと主張した。任天堂はモバイル市場には参入したが、ハードからの撤退というアドバイスを無視した。それは正しい判断だったといえる。
スイッチの成功により任天堂は、ハードウェアが依然として巨大なビジネスになり得ることを証明した。今年はメトロイドプライムやポケモンなど、スイッチ向けの最新ソフトが大量にリリースことが期待されており、2019年も任天堂の躍進が続くことは間違いないだろう。