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──昆虫テック企業のムスカで働くことを選んだ理由はなんでしたか?

今私が取り組んでいるのは「子どもたちにとって最善の社会づくりに貢献する事業」です。

母親になるまでマイペースに生きてきましたが、かけがえのない存在と出会い、未来のことを自分ごととして真剣に考えられるようになりました。子どもが生きていく環境をどんな形で残していくべきなのかということに、すごく責任を感じています。

子どもたちには幸せになってほしいから、そのために必要な力を身に着けてもらいたい。だけど、そもそも生きていく環境がボロボロだったら、幸せにはなれません。だから、子どもたちにとって最善の社会づくりに貢献できる事業を進めうるムスカは、「子どもたちが80歳になったとき役立てる事業か」という私が仕事を選ぶ上で、最も大切にしている判断基準と当てはまるのです。

それに社会的に意義のあることを伝えることが、広報の仕事でもありますからね。

──現在はムスカで暫定CEOとして活動されていますが、なぜ「暫定」なのでしょうか?

スタートアップは、ステージによって必要な人材が変わると考えているからです。

例えばムスカでいうと、今は事業の認知を広めていくフェーズ。認知が広まったあとは、事業を拡大させていくフェーズになりますが、そうなったら、CEOを務めるのは私ではないと思っています。

私はPR戦略が好きな人間で、今のムスカのフェーズはPRが一番大切。だから私が代表を務めていますが、ムスカは成長し続ける企業なので、それに応じてこのポジションに求められる人材も変わってきます。

成長し続ける会社としての宣言でもある「暫定」を取る気はありません。私たちは、目指したい世界に最短最速で到達したいと考えています。

そのために、自分ができることをやり遂げたい。だからこそ、会社の成長が自分のステージを大きく上回るとき、自分の役目が終わったと考えます。これは、ムスカの創業者である串間充崇の思いでもあります。

──目指す世界の実現のためには、代表を降りることも厭わない、と。

むしろ、最短で代表を降りることがミッションだと思っています。自分がムスカに貢献できることがなくなったら、会社が次のステージにいったということになりますからね。

ムスカ以上に、昆虫事業で面白い会社は他にありません。もちろん、ムスカの成長スピードと同じように自分も成長していくための努力は怠りません。だけど、それを上回るスピードで成長していく企業で働いていることを、本当に誇りに思っているんです。

──5年後、10年後に実現したいことは何ですか?

ムスカが世界的にメジャーな昆虫企業として、食糧危機の問題を解消し、人類と地球の健康を守る救世主だと認識されている法人格になっていることが理想です。

仮に私がそこにいなかったとしても、変わらず「子どもたちにとってよい社会づくりに貢献できる事業」であるはずです。

私自身は、ムスカにジョインしたことによって、圧倒的に社会課題や地球問題に関するリテラシーが高くなりました。今までより広い選択肢の中から、よりよい社会づくりに貢献し続けていけたらと考えています。

構成=小野瀬 わかな 写真=小田 駿一

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