クリエイティブなライフスタイルの「種」

アムステルダムにあるサーキュラーエコノミープロダクトを多く扱う「The Maker Store」

循環型経済「サーキュラーエコノミー」が、世界各国の行政や企業、スタートアップで急速に浸透しつつあり、その経済規模は2030年までに4.5兆ドルに上ると言われています。

サーキュラーエコノミーとは、従来廃棄されていたもの、活用されていなかったものを「資源」と捉え、リサイクルシステムをビジネスに取り入れることで、環境にも経済にも持続可能性を持たせる新しい経済活動です。産業革命以降の経済モデルによる資源枯渇や環境汚染が深刻な状況の中、これからの社会に不可欠な新しい経済成長のモデルとして注目を集めています。

こうした状況で、欧州の中でも特に、行政、大企業やスタートアップが率先してサーキュラーエコノミーを進めているのがオランダ・アムステルダムです。今回は、この街に魅了され、近日中に拠点を移す予定の社会課題解決型Webマガジン「Earthackers(アース・ハッカーズ)」編集長 安居昭博さんに、その最新動向についてお伺いしました。

──Earthackersは、ドイツから世界中の「社会的課題 x ビジネス」のアイデアを発信されていました。今回、アムステルダムに拠点を移すことを決められた理由は?

2015年、アムステルダム市は、行政主導でサーキュラーエコノミーを推進し、2050年までに確立すると宣言。以来サーキュラーエコノミー移行のグローバルリーダーとして注目を集めている都市です。

実際に同市では、既にスタートアップから世界的に著名な大企業まで、サーキュラーエコノミーを体現する企業が数多く活躍しています。それらの情報を一早くキャッチし、そのモデルの知見を深め、それを世界に発信していきたいと考え、アムステルダムへの移住を決めました。

──新世代のビジネスリーダーたちは、ビジネスのベースにサーキュラーエコノミーの概念を取り入れ始めています。そのモデルにも種類があるとされていますよね。

サーキュラーエコノミーのビジネスモデルは、アクセンチュアの分類によると以下5つの種類があると定義されています(参照「サーキュラーエコノミー デジタル時代の成長戦略」 日本経済新聞出版社)。

1. サーキュラー型のサプライチェーン(再生可能な原料を使用)
2. 回収とリサイクル(廃棄前提だったものを再利用)
3. 製品寿命の延長(修理、アップグレード、再販売)
4. シェアリングプラットフォーム(保有しているものを貸して収入を得る)
5. サービスとしての製品(顧客は所有せずに、利用に応じて支払う)

今回はこれらのビジネスモデルを活かした事業の実例を、プロダクトを実際に見ていただきながら、説明したいと思います。

文=国府田淳

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