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dennizn / Shutterstock.com

ポケモンGOの運営元のナイアンティックは先日のシリーズC資金調達で、新たに2億4500万ドル(約269億円)を調達したとアナウンスした。今年は「ハリー・ポッター」をテーマにした、スマホ用ゲームをリリースする同社の企業価値は、40億ドル近くとされた。

今回の出資はIVPが主導し、サムスンベンチャーズやCRV、Causeway Media Partners、aXiomatic Gaming、Battery Venturesらも参加した。米証券取引委員会(SEC)への提出書類から、1月上旬にナイアンティックが1億9000万ドル相当の株式を売却していたことも判明している。

ナイアンティックCEOのジョン・ハンケは2001年、Keyholeと呼ばれるプロダクトを開発。Keyholeは2004年にグーグルに買収され、グーグルアースに名前を変えた。ハンケはその後、2010年にグーグル社内のスタートアップとしてナイアンティック・ラボを創業し、Field Tripやイングレスなどの位置情報を活用したゲームを送り出した

その後、ナイアンティックは2015年に、アルファベット傘下となったグーグルからスピンアウトの形で独立し、2016年7月にポケモンGOをリリース。瞬く間に大ヒットとなり、社会現象を巻き起こした。

その後の数カ月で売上は10億ドルを突破し、AR(拡張現実)を活用したゲームとして、史上最大のヒット作になった。その後、ファンの熱気は一時と比べるとクールダウンしたようにも見えるが、ポケモンGOは累計で8億件以上のダウンロード数を記録している。

先日の調査企業SensorTowerのレポートで、公開から2年を経たポケモンGOの2018年の収入が世界で推定7億9500万ドル(約860億円)に達したことが判明した。この金額は2017年から35%の増加だった

ポケモンGOに資金を注ぐ投資家らは、ナイアンティックが単なるゲーム企業の枠を超えた企業に成長すると見込んでいる。IVPのパートナーのSandy Milleは、「ナイアンティックは究極的には、デジタル空間と現実世界の橋渡し役となるプラットフォームを提供する企業になる」と述べている。

外部企業と提携しARゲーム量産へ

ナイアンティックは今後、外部企業向けにARフレームワークやマッピングデータを開放し、新たなARゲームの開発を促進していくと伝えられる。同社はマシンラーニング向け投資を拡大し、Niantic Real World Platformを通じて多様なゲームを創出していくと述べた。

今回のナイアンティックの資金調達のニュースと時期を同じくして、大手ゲーム企業の「Jam City」が新規で1億4500万ドルの融資を獲得し、成長を加速させていくと述べた。ハイリスク・ハイリターンで知られるゲームビジネスの分野では、大手企業による統合の流れが進んでいる。

ナイアンティックも昨年は、小規模なゲームスタジオ3社を傘下に収めていた。

編集=上田裕資

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