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2019.01.22

インスタをやめ、noteに挑む。インターネット舞台に活動20周年「まつゆう*」の強さと葛藤

まつゆう*(写真=小田駿一)





ウェブマガジン「m‘s mag」に込めたメッセージ

20年間の活動を通じて、彼女を語る枕詞は以下のように変遷してきた。
1998年~ ネットアイドル
2004年~ ブロガー
2006年~ ファッションブロガー
2009年~ 「アヒル口」の人、ツイッター有名人
2010年~ ツイッター先生、ツイッタラー、ユーストリーマー
2012年~ LINEの先生
2013年~ インスタグラマー
2016年~ インフルエンサー

このほどnoteでスタートしたウェブマガジンの名前は「m’s mag.」。「ミズマグ」と読み、「ミズ」は、英語のM’sに由来している。そのコンセプトに、彼女の半生で培われた信念がそのまま投影されている。



本人の挨拶文から引用したい (以下引用)。

──本日、「m’s mag.」をスタートします。管理人のまつゆう*です。読み方は「ミズマグ」と読みます。 「m’s mag.」とは? m’s mag.は、「大好きは、ボーダーレス!」をスローガンに、年齢・性別・国境を超えて、まつゆう*が”大好き!”と思った視点のモノ・コトを発信。皆さまが自分の"大好き"を追求できるよう提案する"セレクトウェブマガジン"です。

私は、今年で40歳を迎えました。 年齢についてあまり深く考えたことがありませんが、実年齢より若干若く見られる?または年齢不詳と言われることもあります。

多分「好きなことをする」「好きなものを食べる」「好きな場所へ旅をする」「好きなものを着る」「年齢について深く考えていない」ということと「大好き!を追求する」というのが、1番の理由ではないかな?と思っています。それは、”お金や地位”ではなく"好き"という価値観じゃないかなと。一見、ワガママのようにも感じられますが、好きなことを追求するのってとても大切なことだと感じています。

周りの女性たちから聞こえてくる言葉はそうでもないのが多いのも確かです。

「○○歳なんだから…」
「○○歳までに結婚しないとやばい…」

どこからか? そう聞こえてきて、自分の思う 「素敵」「可愛い」「カッコいい」=「好き」 を、諦めている人が多くなっているように感じていました。出来ない環境にいる方も多いと思いますが、個人的にそんなのは嫌だなと思います。TPOによって、もちろん年相応にというのはありますけれどね。

「m’s mag.」の名前の由来

さて、「m’s mag.」の由来についてお話します。女性は国や地域で色々な呼ばれ方をしていると思います。

例えば、日本。 女の子、女子、女性、お姉さん、おばさん、おばちゃん、おばあちゃん。ちょっと耳ざわり良くないものもあえて混ぜましたが、日本では若い方が良いとされる文化が根強くて「歳を重ねることに対して良い印象をもたない。」という方も多いのではないでしょうか?「あぁ、もう30代突入だ。やばい…」的なお悩みの女性のお話を聞いたりすることがよくあります。悲しいけど。

例えばフランスでは、”マドモアゼル”と”マダム”。 「歳を重ねることが素敵なことである」という考えの方が多く、「マドモアゼルという呼び方をされると子供扱いされている」と捉える方も多いのだとか。現地の人に聞いてみると「子猫ちゃんみたいな意味合いに似てるのかな?」とのこと。全員が全員ではないと思いますが、マドモアゼルをむしろ嫌がる人もいるのだそうです。マダムと呼ばれることで、一人立ちした素敵なオトナの女性と思うのでしょう。

そして、アメリカ。 ”Miss(ミス)”と”Mrs.(ミセス)”。イメージから一言でいうと未婚者と既婚者です。2000年代はじめの頃から、Ms.(ミズ)という呼び方が使われるようになってきたそうです。これも「結婚していようがしていまいが、私は私。」シングルマザーで活躍、頑張っている方も多い国ですし強い女性のパワーを感じます。

「m’s mag.」は、そんなボーダーレスで強い女性像を持った呼称「Ms.(ミズ)」から名付けました。もちろん、「m’s mag.」は、性別だってボーダーレス。自分の好きを追求したい、自分らしくありたい方なら年齢、性別、国籍問わずウェルカムです。──

(引用終了)

この平成という時代は、インターネットの時代と言える。インターネットとは、誰もが等しく、いつでも新しいことを始められる舞台ではないだろうか。

「まず始めてみること」、溢れ出る「伝えたいこと」、そして「伝え続けること」。まつゆう*の20周年の軌跡に、インターネットという舞台におけるひとつの成功の鍵を見いだすことができる。

20年間で培ったノウハウとポジティブなメッセージが詰まった21年目の新たな挑戦に、心からのエールを送りたい。

文=林亜季 写真=小田駿一 資料写真=まつゆう*提供

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