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仕事への影響

家族の介護者は財務的なコストに加え、自身の収入も下がっている。ジェンワースの調査によると、回答者の70%は家族の介護のために仕事を休んだことがあると答え、46%は介護のため勤務時間を短縮し、約3分の1は有給休暇や傷病休暇を使ったり、仕事の欠勤を繰り返したりしたことがあった。また、5人に1人は仕事に頻繁に遅刻し、9%は介護の義務を果たす結果として仕事を失ったことがあった。

しかし、2015年の調査と比べると、仕事を休んだり勤務時間を減らしたりした介護者の数はなぜか減っているようだ。ジェンワースは、雇用主が従業員の介護ニーズにきちんと応えるようになっていることが要因かもしれないと指摘している。近年の労働市場は厳しさを増しており、従業員の置き換えが難しくなっていることと関連しているのかもしれない。

ジェンワースは介護者や介護を受ける人、その他の家族など、約1200人を調査した。調査を受けた介護者のうち、半数は両親、3分の1は配偶者、その他は祖父母や兄弟姉妹、障害のある25歳以上の子どもを介護していた。

男性介護者の増加

ジェンワースの調査結果の一部は、近年他に行われた複数の調査と異なるものだ。しかし仮にジェンワースの調査結果が正しいとすれば、注目すべき重要なトレンドが示されているかもしれない。

男性の介護者は過去と比べて増えているのだろうか? 男性の提供する介護は、娘や妻のものと異なるのだろうか? 男性の介護者に関する近年の調査はほとんどないが、家族を介護する男性が増えているとしたら、今こそ男性やその介護について学ぶときだ。

介護者の平均年齢が下がっているという点も、さらに調査を行う価値がある。これは、年配の家族が行う介護が減っていることが要因なのか、それとも若い家族がより大きな負担を担うようになっているからなのか、それともどちらもなのか……。あるいは近年、複数世代の家庭が増えていることが要因となっているだろうか? 知的障害や発達障害のある人の年齢が下がっていて、その介護者の年齢も下がっていることに関連しているのだろうか?

若い介護者

過去1年間で、介護の支援者らはミレニアル世代の介護者に注目するようになった。しかし、この世代で介護者が増えている理由についてはまだ分からないことが多い。米AP通信とシカゴ大学が昨年初めに発表した調査では、若い介護者には男性が多いことが示された。また他の複数の調査からも、若い男性家族の方が、父親や兄と比べて介護者になる可能性が高いことが示された。今後、この理由が明らかにされればよいなと思う。

翻訳・編集=出田静

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