米疾病対策センター(CDC)のデータによると、同年に米国で薬物の過剰摂取により亡くなった人は、前年から9.6%増加。7万人を超えた。合成オピオイドのフェンタニルだけで見れば、前年比で45%増加していた。
また、「防ぎ得る」死因による同年の死者数と米国の人口、平均寿命(78.6歳)に基づいたNSCの推計によれば、米国人が薬物の過剰摂取と自動車事故によって死亡する確率はそれぞれ、96人に1人、103人に1人だった。
米国人にとって最も考え得る死因は同年も、従来と同じ心臓疾患だった(6人に1人)。2位はがん(7人に1人)、3位が慢性下気道疾患(27人に1人)となっている。
また、銃乱射事件が相次ぐ米国では、銃撃によって死亡する確率は、バイクを運転中の事故死や溺死・窒息死の確率を上回っている。
一方、死因となる可能性が最も低いのは、鉄道事故(24万3765人に1人)、落雷(21万8106人に1人)、航空機事故(18万8364人に1人)だった。
以下、米国人の死因となる確率が高いものを上位から順に紹介する。
・心臓疾患/6人に1人
・がん/7人に1人
・慢性下部呼吸器疾患/27人に1人
・自殺/88人に1人
・オピオイド過剰摂取/96人に1人
・自動車事故/103人に1人
・転倒/114人に1人
・銃撃/285人に1人
・歩行中の事故/556人に1人
・バイク運転中の事故/858人に1人
・溺死/1117人に1人
・焼死・煙死/1474人に1人
・食べ物が喉に詰まる/2696人に1人
・自転車運転中の事故/4047人に1人
・銃の誤射/8527人に1人
・日射病/8912人に1人
・感電・被ばく・極端な気温による死と圧死/1万5638人に1人
・鋭器による事故/2万8000人に1人
・自然災害/3万1394人に1人
・やけど/4万6045人に1人
出典:national safety council