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I cover fintech, crypto and the sharing economy for Forbes Europe.

ラッパーのスヌープ・ドッグ(Randy Holmes via Getty Images)

企業価値が25億ドル(約2740億円)とされる、スウェーデン発のフィンテック企業「クラーナ(Klarna)」の出資元に、米国のラッパーのスヌープ・ドッグが加わったことが明らかになった。

ペイパル傘下のPayPal Creditを競合に見据えるクラーナは、欧州と米国の10万社に及ぶEコマース業者に、後払い形式の決済ソリューションを提供する。クラーナの利用者らは、Eコマースサイトで欲しいアイテムを見つけたら、メールアドレスと住所を入力するだけで決済が行える

クラーナはそのユーザーの支払い履歴やウェブの閲覧履歴を分析し、信頼できる人物かどうかを判断し、商品の売り手に代金を支払う。

「自分は過去数年間にわたり、欧州のファッションブランドや通信関連企業のビジネスに出資を行ってきた」と、本名のカルバン・ブローダス(Calvin Broadus)名義で投資活動を行うスヌープ・ドッグは、フォーブスの取材に応えた。

「自分はクラーナへの出資を通じて、今後もポートフォリオを拡大させていきたい」とブローダスは述べた。出資の額は非公開とされている。しかし、彼はクラーナのマーケティングキャンペーンの顔役を務めると宣言し、「スムース・ドッグ」という名義で、同社の広報活動を支援すると宣言した。

クラーナCEOのSebastien Siemiatkowskiは、同社が2016年からネット上のバイラルマーケティングを加速させてきたと述べている。

「当社の広報戦略上、最もふさわしい人物を考える過程で、スヌープ・ドッグの名前が浮かんだ。彼にアプローチをしてみたところ、スヌープはテック業界やフィンテック領域に高い関心を示してくれた。話し合いは非常にうまく進んだ」とSiemiatkowskiは述べた。

ラッパーとして高い知名度を誇るスヌープ・ドッグは、「大麻業界のウーバー」と呼ばれる大麻デリバリー企業Eazeの初期投資家として知られ、掲示板のRedditや、フィンテック界のユニーコーンRobinhoodにも出資を行っている。

スヌープ・ドッグは今後、ユーチューブ上の動画などを通じ、クラーナの広報活動を支援していく。

クラーナを率いるSiemiatkowskiは、昨年のフォーブスの取材にスウェーデンで金融当局の認可を得た後、ハイブリッド形式のクレジットカードを世界に普及させる意向を明かしており、IPOに向けた準備も進めていると述べていた。

Siemiatkowskiは昨年、スヌープ・ドッグのレコーディング現場で初めて顔合わせを行ったという。「彼のような知名度の高いアーティストの力を借りて、クリエイティブな志向を持つ人々を、当社のプラットフォームに巻き込んでいきたい」と彼は話した。

「会社を立ち上げた頃には想像もしなかったようなレベルに、事業を拡大することができた」とSiemiatkowskiは続けた。

編集=上田裕資

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