成長を促進する「競い合いの文化」の作り方
──グローバルな組織作りにおける悩みや、心がけていることはありますか?
これだけ人を大量に採用しているので、社員同士がまだまだうまく協力できず、個の力は強いけれど組織として強くなるには時間がかかる、というケースや、事業のスピードに採用が追いついていないというケースもあります。問題は常に、国ごとにたくさん生じてはいますね。
ただ、その中でも、当社では「競い合いの文化」を大事にしています。
多国展開しているので、一国がうまくいっていれば、そのビジネスモデルがワークするというのは証明されているんですよね。ですから、他の国でうまくいかない理由がない。
各国のカントリーマネージャーとのミーティングは週に1回行い、各国の売上ランキングを出して、数字の状況に応じて情報のシェアやアップデートをしています。拠点間の横のつながりを大事にしている訳です。サッカーW杯のアジア予選を毎週アジアでやっているイメージですね(笑)。
また、組織作りで心がけていることとして、状況に応じて遠隔でのコミュニケーションと対面でのコミュニケーションを使い分けています。
例えばマネージャーに昇進する人との会食といったお祝いの場面では、直に会って話すことを大切にしていますね。「社員をマネージャーにする」というのは、会社にとっても私にとってもそれだけ重要なことだというのを伝えたいですから。
どれだけ期待しているのかといった想いや、今後の会社の方向性といったことはしっかり伝えて理解してもらう必要があるので、そういったシチュエーションでは対面でのコミュニケーションを重視しています。
連載 : 起業家たちの「頭の中」
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