関心高まる「ケトジェニックダイエット」 今年より身近な食事法に

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2019年は、ケトジェニック系のスナックや食品の選択肢が増えていきそうだ。ケトジェニックダイエットの人気が高まるにつれ、実店舗やオンラインショップで、多様な食品を目にするようになるだろう。

ケトジェニックダイエットって何?

ケトジェニックダイエットは、炭水化物の摂取を抑えて高脂肪の食品を中心に食べる食事法だ。この食事法の目的は、必要なカロリーの大半を脂肪から摂取して、体がケトーシスの状態に入るようにすることだ。要するに、脂肪を蓄積させる代わりに「燃やす」状態へと体を追い込むのだ。

このダイエットに従った食生活を送る人は通常、1日の炭水化物摂取量を50g未満に抑え、タンパク質や脂質、非でんぷん質の野菜を重点的に食べる。肉や卵、魚、ナッツ、オイル、バター、シード(タネ)、チーズ、一部の野菜を食べることになる。

医師がケトジェニックダイエットを勧める場合があるが、それは一般的に、てんかんを持つ人、とりわけ子どもが対象だ。また、2型糖尿病をコントロールするのにケトジェニック食事法が効果的だと考える人もいる。

とはいえ、一般人におけるケトジェニックダイエットについては異論も多い。食事法を実行するのは難しい上に、副作用が出る可能性もある。肝臓、腎臓、膵臓をはじめ健康上の問題を抱えている人には安全でない場合もあるので、医師に相談してほしい。

2019年にどうなるか?

ケトジェニックダイエットが人気を集める大きな理由のひとつは、体重を減らせることだ。とはいえ、ケトジェニックの食事法を厳密に守るのはなかなか難しい。

「ケト(keto)」は、2018年にグーグルで最も検索されたダイエット用語だった。多くの人がこのダイエット法についての情報や助けを必要としているわけだ。2019年には、便利で手軽に持ち運べるケトジェニックダイエット食品を製造販売する企業が、消費者が求める重要な情報を提供していくだろう。

栄養士のトビー・アミドーは「USニューズ&ワールド・レポート」誌に対し、「2018年は、消費者がケトジェニックの食事法を試せるよう、関連する食品や製品が出回るようになった。今後も増え続けるだろう」と述べている。

「大半の人にとってこの食事法を厳密に守るのが容易ではないので、2019年には、手が加えられたケトジェニック食品が出回るようになる。つまり、厳密に従わなくても“ケトジェニック風”の食品を口にすることができるようになると思われる」
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翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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