ビジネス

2019.01.20

ユーチューバーにまつわる4つの迷信

Alexey Boldin / Shutterstock.com


迷信その3:成功するには膨大な数のフォロワーが必要

マイクロインフルエンサーにも多くの可能性がある。リサは「私たちがまだ駆け出しだった2012年、登録者数が10万人以下のチャンネルを相手にする人はいなかった」と語る。

「2013年に1万~2万人のフォロワーを抱えていたとき、業界の人から『あなたにはオーディエンスはいない』などと言われていた。今の状況は完全に違う。ブランドはマイクロインフルエンサーと協力したがっている。

私たちはよく、ブランドがさまざまな規模のチャンネルを招待するインフルエンサーの旅に参加する。そこに集まる人の中には、動画1本の視聴回数が1000回以下、写真1枚の『いいね』の数が100個以下といった小規模のインフルエンサーもいる。私の高校時代の友人でさえ、もっと多くのいいねを得ている人はいるのに!」

「企業にとって重要なのは、ブランドのメッセージに合致し、自分たちが求める美学を持つクリエーターを見つけること。必要な要素はたくさんあって、視聴回数などはその一部でしかない。強いブランドやニッチな市場を持っていたりするインフルエンサーであれば、それで十分かもしれない」

「私はいつも、インフルエンサー業界に参入したいけれども既に激しい競争が起きていると思ってためらっている人に対して、今はかつてないほど多くの機会があると伝えている。全てのブランドに、動画1本のためにフォロワー数1000万人のユーチューバーを起用する資金があるわけではない。最近ではほぼ全てのブランドが何らかのインフルエンサーマーケティング予算を組んでいて、さまざまな規模のクリエーターと協働したがっている」

迷信その4:インフルエンサーは全てを自分でしている

インフルエンサーは多くの場合、編集者やマネジャー、弁護士などのチームを抱えている。レイチェルはこう語る。

「ああいうインスタグラムの写真は自然と撮れるものではない。ほぼ誰もが外部から協力を得ていて、マネジャーやネットワーク、エージェンシー、編集者、弁護士などが提供するリソースを活用している。これはインフルエンサーによって大きく違う。毎日の活動に多くの支援を必要とするインフルエンサーがいる一方、より自立していて、特別なプロジェクトでしか外部の支援を得ないインフルエンサーもいる」

編集=遠藤宗生

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