CAMP on PARADEのグランドツアーで面白いところは、ツアーを体験してもらう「お客さん」ということではなく、CAMP on PARADEという「学校」に入るというコンセプトで運営されている点だ。
まず、ツアーに申し込むと、「入学証と教材」が届き、ツアーの内容については「時間割」という言葉で表現されている。CAMP on PARADEの教材は毎月発行されており、すべて自前で制作しているという。これも、コミュニティをつくっていきたいという考えからの、CAMP on PARADEのこだわりの部分だ。
お客さんではなく、コミュニティを作っていきたいという考えから言葉や制作物にもこだわっている。
水山さんによると、「CAMP on PARADEは、これから海外展開もしていく」という。
「JCTという新会社を海外につくりました。この会社では、われわれのコンテンツに加え、外部の方がつくる日本の素晴らしいコンテンツもセットにした体験チケットを販売していきます。ここでも他の人と連携していくことで、より良いものをつくっていくということを大切にしています」
インバウンドは、地域活性化においてとても重要なファクターだ。しかし、個々でアプローチしても大きな動線にはならない。みんなで手を取り合って日本の良さを発信していく。大切であることはわかっていながらも、それをきちんとできている地域は、まだまだ少ない。
今後、CAMP on PARADEがそのパートを担いながら、地域の活性化にも貢献していくであろうことは言うまでもない。繋がりによってどんな新しいコンテンツが生まれるのか、引き続き期待していきたい。
連載:地方創生のキーマン
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