地方創生のキーマン

(c)CAMP on PARADE

「キャンプ」と聞いて、みなさんは何を思い浮かべるだろう? 多くの人は、週末に家族や友人たちと行くレジャーを想像するのではないだろうか。最近では、「グランピング」と呼ばれる、機材や装飾にこだわった洒落たキャンプも流行っている。

そんなトレンドをいち早く取り込んでユニークな取り組みをしている会社が、「CAMP on PARADE」だ。キャンプ好きが高じて事業を起こしたCAMP on PARADE代表の水山裕文さんはこう語る。

「日本にはさまざまなロケーションのキャンプ場がありますが、広く海外を見ても、これって日本ぐらいのものなのです。四季があり、山があり、海も川もある。さまざまな場所、いろいろな時期に、魅力的な『コンテンツ』を楽しむことができるのです」

CAMP on PARADEでは、季節にあわせて最適な地域で楽しめるコンテンツをつくり、毎月、全国を旅できるような「グランドツアー」を企画している。しかも、使用するキャンプ用品はすべてこだわりのオリジナル製品。シーズン、ロケーション、グッズなどすべて含め、個人ではなかなかできない中身の濃いキャンプが体験できる。

日光の東照宮のなかにテントを

家族で長野県蓼科のグランドツアーに参加したという東京都在住の盛岡さんは、「大自然の中でリラックスでき、美味しい食べ物にも大満足のツアーでした。キャンプは素人でしたが、スタッフの方が丁寧にサポートしてくれて、大変ありがたかったです」と話す。


「ジビエ体験と原生林のトレッキング」をコンセプトにしていた蓼科ツアーでのディナー

CAMP on PARADEのツアーでは、キャンプ用品はすべて主催者側で用意しているため、ホテルに泊まるような感覚で気軽に参加することができる。事業としてもホテルをつくるには莫大なコストがかかるが、この方法であれば、主催者側も初期投資を抑えることが可能だ。

また、地域によっては1年を通じて人が来てくれるわけではない。地域のこれまで使われていなかった遊休地をキャンブ場として活用することにより、コストを抑えながら、上質なコンテンツをつくり、地域に新しい価値を創り出すこともできる。ちなみに、料金は食事、宿泊、体験をすべて含めて4万円からだ。

「体験していただくコンテンツは、地域の人たちと一緒につくっています。“普段できないこと”を意識していて、今年の6月に行う日光のツアーでは、東照宮の中にテントを立てます。敷地内でキャンプをするのは徳川家光公以来だそうです(笑)。これは東照宮に通いつめて、OKをもらいました。地域との信頼関係をつくりながら、一緒に新しいものを生み出しているのです」(水山さん)


文=小幡和輝

PICK UP

あなたにおすすめ

合わせて読みたい