フォーブス ジャパンは、日本ベンチャーキャピタル協会(JVCA)の協力のもと、会員企業にアンケート調査を行い、その回答から「日本版MIDAS LIST」を作成した。2017年11月から18年10月の1年間におけるIPO(新規株式公開)、M&A(合併・買収)によって得たキャピタルゲインが対象。
具体的には、IPOによるキャピタルゲインは保有株式を初値で売却した金額(公募売り出しの場合はその金額)から投資金額を引いて算出。M&Aは支払いが確定している金額に限定し、アーン・アウト(将来の業績に応じた支払い)による支払い金額は含まず、投資金額を引いた。今年のランキングでは、グロービス・キャピタル・パートナーズの高宮慎一が1位に輝き、キャピタルゲインが339億円と、過去4年で最大となった。
注:回答が得られなかった投資家についてはランキング対象外とした
1. 高宮慎一 グロービス・キャピタル・パートナーズ
投資先 メルカリ
キャピタルゲイン 339億円(編集部推計)
たかみや・しんいち◎グロービス・キャピタル・パートナーズ代表パートナー。アーサー・D・リトルを経て、2008年9月同社入社。東京大学経済学部卒。ハーバード大学経営大学院MBA修了。
2. 河野純一郎 伊藤忠テクノロジーベンチャーズ
投資先 メルカリ、ラクスル
キャピタルゲイン 153億円(編集部推計)
こうの・じゅんいちろう◎伊藤忠テクノロジーベンチャーズ・パートナー。明治大学政治経済学部卒。ベンチャーキャピタル最大手のジャフコを経て、2008年4月に同社入社し、現在に至る。
3. 細野尚孝 オプトベンチャーズ
投資先 ラクスル
キャピタルゲイン 52億円(編集部推計)
ほその・なおたか◎オプトベンチャーズ・パートナー。CSK(現・SCSK)、独立を経て、オプト入社。2013年投資育成事業の立ち上げ、15年オプトベンチャーズ設立、現在に至る。
4. 浅海治人 ウエルインベストメント
投資先 VALUENEX
キャピタルゲイン 51億円(編集部推計)
あさうみ・はると◎ウエルインベストメント・ファンド部部長・ファンドマネージャー、公認会計士。中央大学商学部卒、早稲田大学ビジネススクール修了。中央青山監査法人を経て、同社入社。
5. 田中正人 SBIインベストメント
投資先 RPAホールディングス、トレジャーデータ
キャピタルゲイン 35億円(編集部推計)
たなか・まさと◎SBIインベストメント・投資部部長。2007年に同社に入社。投資先に代表取締役として参画し、創業からM&AでのEXITまでフルハンズオンの実績がある。