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クラウド分野ではアリババが圧勝

また、ShiによるとWeChatの広告事業はまだ初期段階にあり、今後の大きな成長ポテンシャルを秘めているという。WeChat内で利用者が写真やテキストをシェアするMomentsは、7億5000万人が利用しているが、1名あたりの広告売上はわずか0.76ドル程度だ。

これは、フェイスブックのアジア地域の1名あたりの広告売上の、4.29ドルと比較すると、圧倒的に少ない。「WeChatの広告事業は今後、莫大な売上を生み出す可能性がある」とShiは話した。

「さらにテンセントは中国のB2B領域においても、巨大な成長ポテンシャルを秘めている」とShiは付け加えた。

しかし、競合のバイドゥやアリババ傘下のアントフィナンシャルらも、彼ら独自のミニプログラムを開発し、企業顧客の取り込みを開始している。さらに、クラウド分野においては、アリババのアリクラウドが市場シェアの43%を獲得しているが、テンセントのシェアは11%にとどまっている(IDCが発表した2018年上半期のデータ)。

テンセントがエンタープライズ領域でシェアを伸ばすためには、価格競争に参入する必要がある。2017年にテンセントは中国南部の廈門市の地方政府と、クラウドサービスの契約を結んだが、初期の価格は0.01元という恐るべき安値だったと地元メディアは伝えた。

ただし、中国のエンタープライズ領域ではこのような取引はさほど珍しいことではないと、別のアナリストは話す。「初期は無料でクラウドを提供し、追加のサービスで利益をあげることは可能だ。ゲームや金融分野で高い評価を確立したテンセントが、クラウド領域でも急成長を果たす可能性は十分にある」と彼は続けた。

編集=上田裕資

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