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Vanity Fair Oscar Partyに出席したジェフ・ベゾスとマッケンジー夫妻(2018年3月4日撮影)

米アマゾン・ドット・コムのジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)は先ごろ、マッケンジー夫人との離婚を発表した。これを受け、離婚問題専門の弁護士やウォールストリートのアナリストらは、離婚がベゾスの資産にとって何を意味するのかについて、議論し始めている。

世界で最も価値ある企業の創業者であり、その最大の株主であるベゾスは、世界一の富豪だ。アマゾンの時価総額は、およそ7840億ドル(約85兆900億円)。発行済み株式は約4億4700万株で、ベゾスはそのうち16%に当たる約7900万株を保有する。その他の資産と合わせれば、ベゾスの保有資産はおよそ1370億ドルに上るとみられている。

離婚弁護士やコーポレートガバナンスの専門家らによれば、およそ25年にわたって連れ添った妻のマッケンジーは離婚によってアマゾンの大株主の1人になり、同社に対する影響力を持つことになると考えられる。

夫妻が暮らす米ワシントン州では、夫婦の財産は共有のものであるとされている。そのため、結婚している間に得た資産は、離婚の際には均等に配分される。アマゾンは夫妻の結婚後に設立された企業であることから、ベゾスの資産は離婚に伴い、50%がマッケンジーのものになるということだ。

怒った女は何より怖い?

筆者はフォーブスの読者たちから、マッケンジーが離婚後、アマゾンに大きな損害を与える可能性はないのかどうかについて、記事を書いてほしいとの要請を受けた。そこで、同社に最大の影響を及ぼすことになり得る幾つかのシナリオを考えてみた。さらに、それらが妥当なアイデアかどうか、何人かの金融アナリストに話を聞いた。

筆者が起こり得ることとして考えた筋書きは、以下のとおりだ。

1. マッケンジーがウォルマートと「共謀」し、アマゾンを買収する(他にグーグルやフェイスブック、マイクロソフトと協力することも考えられる)。

2. マッケンジーが自身の保有するアマゾン株を「ブロック取引」でウォルマートに売却。ウォルマートからアマゾンに取締役を送り込むことで、アマゾン内部の動きに対する影響力を行使する。

3. マッケンジーがアマゾン株を保有し続けて株主活動家となり、賃上げその他、同社の利益を減少させるような方針を取るよう主張する。

4. 良くない評判が立ったジェフがCEOを辞任し、関心のある別のことに力を入れるようになる(2024年の大統領選に出馬する意向を表明しても、筆者にとっては驚きではない)。

編集=木内涼子

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