だが、こうしたものは、お金を稼ぎ、貯めることについての基本的な重要点を見失わせる場合がある。基本に立ち戻り、以下に挙げるようなシンプルなアプローチを見直してみる必要もあるだろう。
・「大きすぎる」リスク負わないこと
大きな利益を得るために全てを危険にさらしてはいけない。自分が取るリスクを、最小限に抑えることを考えるべきだ。そうすれば、失敗してもそこから学び、前進し続けることができる。
・「自分への投資」が最も重要
何より大きな利益をもたらすのは、自分自身への投資だと言っていい。スキルの向上、ネットワークの拡大、健康の増進──これらはほぼ完全に、自分次第で得られる投資の成果だ。
・「雇われる」なら収入には限りがある
確かに、昇給も昇進もあるかもしれない。だが、雇用主が「それが相当」だと考える以上の金額を得ることは決してないだろう。自由と権限、充足感を失う代わりに日々の仕事を得ても、雇用主がいるなら収入には常に上限がある。その一方で、「下限」は常に存在しない。誰かがあなたの収入を奪い取ることは、いつでも可能だ。
起業すれば、自分の収入に制限を設けるのは自分以外にはいなくなる。ただ、事業を始めるからといって今の仕事を辞める必要はない。恐らくそうすべきではない。
リスクを最小限に抑えるための最善の方法の一つは、 成功のための基盤を築く間はフルタイムの仕事を続けることだ。今の仕事をやめるのは、後でいい。
・自分以上に自分のお金を心配する人はいない
必要ならば助けを求めるべきだ。誰かの助言を得る必要がある。だが、最終的な決断を下すのは常に、あなた自身でなくてはならない。そして、なぜそれが正しい決定であるかを真に理解していなくてはならない。
・完済には一生かかるかもしれない
借金と常に利益を追求する投資は、どちらも同じものだと考えるべきだ。そして、利益はあなたがそこから手に入れるものであり、お金とは限らない。
例えば、あなたが教師で、その給料で毎月の学生ローンの返済をすることに苦しんでいるとすれば、また、ローンの返済期間が20年だとすれば、あなたの「投資」は良いものだったと言えるだろうか。
簡単に融資を受けられるかどうかではなく、返済にかかる期間やそれが自分の日常生活にどのような影響を及ぼすかを考えなくてはならない。それこそが、投資にかかる「実質的なコスト」だ。