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Osbot Tail(Photo credit: Ben Sin)

スマートフォンで動画を撮影する場合、動きのある被写体を正確に追尾するのは難しい。しかし、新たに発表された中国ブランドのスマートカメラを用いれば、AIが自動で被写体を追尾してくれる。

米国のラスベガスで開催中の家電見本市CESで発表された「Osbot Tail」と呼ばれるカメラは、360度回転し動きのある被写体を画面のセンターに捉え続けることが可能だ。

CESでの発表に先立ち、筆者はこのカメラを香港のトレーニングジムでテストしてみた。その結果、Osbot Tailのフェイストラッキング(顔の追尾)機能は一般的なスマホを大きく上回るものであることが分かった。このカメラは顔だけでなく、体のラインや姿勢を認識し、非常に高い追尾性能を備えている。



Osbot Tailはジム内で動き回る筆者の姿を正確に追尾した。また、カメラと筆者の間に別の人物が割り込んだ場合でも、混乱することなく追尾を続けることができた。さらに興味深いのは、このカメラがテレビ画面上のNBA選手の姿も正確に認識する点だ。これほどまでの精度で、自動追尾が可能なコンシューマー向けビデオカメラは、筆者の知る範囲では他に存在しない。

このような性能を実現できた背景には、Osbot TailがファーウェイのチップであるKirin HiSilicon 3559Aを採用していることがあげられる。スマートフォン関連のニュースをフォローしている人なら「Kirin」の名を知っているはずだ。

Kirinはファーウェイが自社で生産したSoCチップで、HiSilicon 3559Aには人間の脳神経系を模倣したニューラルネットワーク型のプロセシングユニット(NPU)が組み込まれている。このチップはファーウェイの最新モデルに導入され、画像解析やオブジェクト追跡で高い実力を示している。

Osbot Tailは単体でも使用可能で、手のジェスチャーで撮影を開始できる。しかし、専用アプリを用いれば、さらに多様な機能を利用可能になっている。画質は一眼レフにはやや劣るが、4K画質で秒間60フレームの撮影が可能だ。

このカメラは、ネット上で活躍するインフルエンサーたちにとって絶好のデバイスになりそうだ。他人の手を借りずに、自分を画面の中心においた動画が撮影できるからだ。また、ダンサーやアスリートたちが自分の動きを録画し、フォームを分析する場合にも非常に役立ちそうだ。



Osbot TailはUSB-C経由の一回の充電で、最大150分間の撮影が可能で、ストレージにはSDカードを用いる。また、マイクは内蔵しておらず、3.5ミリジャックに外付けのマイクをつなぐ仕様となっている。

Osbot Tailはまず、クラウドファンディング経由で1月15日から初期価格499ドルで受注を開始する。その後、正式販売が開始される予定だ。

編集=上田裕資

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