マーケット、ミレニアル世代、マネー担当。

アレクサ・ボン・トベル(Photo by Cindy Ord/Getty Images for Brit + Co)

個人向けの貯蓄や投資のアドバイス企業「LearnVest」の創業者で、フォーブスの「30アンダー30」に選出されたアレクサ・ボン・トベルが、2億ドル(約216億円)の資金を調達し、新たなベンチャーキャピタルを立ち上げることが明らかになった。

米証券取引委員会(SEC)の提出書類に、このベンチャーキャピタルの名は「Inspired Capital Partners」と記載されている。トベルはフォーブスの取材に、新事業の詳細についての言及を避けたが、彼女が従来の金融サービスの恩恵を受けられない人々を支援しようとしていることは明らかだ。

トベルが運営するベンチャーキャピタルのBlue Jumpsuit Venturesは、保険関連のスタートアップのLemonadeや、クレジットカードの借金完済を支援するアプリ企業のTallyなどを支援している。彼女はまた、150万人の米国人がフードスタンプなどの公的扶助の管理に使用中のアプリ企業「Propel」が実施した、1280万ドルのシリーズA資金調達にも参加した。

現在34歳のトベルは、2008年にハーバードビジネススクールをドロップアウトして、LearnVestを立ち上げた。LearnVestは女性向けに金融関連のコンテンツを配信する情報サイトとして始動し、フィナンシャルプランナーと個人をつなぐプラットフォームとして急成長を果たした。

2015年には1万人の個人の有料会員を獲得し、企業経由の顧客も2万5000名に達した。そして、同年3月にLearnVestは160年の歴史を持つ生保会社のノースウェスタン・ミューチュアルに3億5000万ドルで買収された。

トベルはその後、ノースウェスタン・ミューチュアルのイノベーション主任を務めていたが、先日、同社を離れることをアナウンスしていた。米国版フォーブスは2014年8月号で、ミレニアル世代の金融サービスの利用動向を特集したが、その号の表示を飾ったのがトベルだった。

LearnVestは2008年の金融危機の直後に設立された、現代のフィンテックブームの先駆けとなった企業だ。ノースウェスタン・ミューチュアルはその後、LearnVestのテクノロジーを自社のオペレーションに組み入れた。投資運用企業大手のバンガードや、フィデリティもその後、ロボアドバイザーサービスを立ち上げ、今では多くの一般消費者の間に低価格で利用可能な金融ツールの利用が広がっている。

「私たちは今、時代の転換点に立っている」と、トベルは2014年のインタビューで述べていた。「自分たちの世代が、今後の世界を変える役割を果たすことになる」と彼女は話していた。

編集=上田裕資

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