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──2019年、オンライン・プラットフォームでとくに注目するのはどんな領域ですか?

データによれば、オンラインでとくに需要が大きいのは、グラフィックデザイン、ビデオアニメーション、翻訳サービス、アプリ開発、ゲーム開発などの技術です。

また、ICO(イニシャル・コイン・オファリングー仮想通貨を使った資金調達)やフィンテックやメドテックに関連したプロジェクトは、なんといってもオンライン・プラットフォームと相性がいいと思います。

2019年、アラブでは、これらの技術が現実世界のシナリオに生かされるでしょう。また、自動化とAIによる技術革新がますます進む中、2019年のフリーランスの労働力の需要は地域的にも世界的にも増すと思います。

──2019年、オンライン・プラットフォームを通じて、アラブと日本の間で労働力やスキルの流通がされると思いますか?

グローバル・オンライン・プラットフォームでは、先進国企業が世界のフリーランサーに発注するのがまずは現実的なモデルだと思います。日本の企業にもアラブの人々の技術をぜひ、オンデマンドで使ってほしいですね。オンライン・プラットフォーム上の優秀なスキルを有効利用することで、日本に新たなユニコーン企業が誕生するかもしれませんよ!

そして、真に開放的で双方向性のあるオンライン・プラットフォームが世界を横断して活用されるようになれば、アラブからフリーランスの億万長者が生まれるのも夢ではないと思いますね。

大事なことは、オンラインプラットフォームが、伝統的な職業環境に根強くある「差別」や「偏見」、そして多様なハラスメントから働き手を守る可能性があるということです。これも、実は大きな、そして本質的な利点ではないでしょうか。


オンライン・プラットフォーム「Maharati.com」内、さまざまなスキルとその単価が表示されたページ。マーケティング関連では「指定のフェイスブック投稿に『いいね』5000個つけます(10ドル)」、「登録フォームつきオプトインページ作成で見込み客を誘引し、顧客に育てます(35ドル)」など、提供されるスキルは多様。

──2019年の計画は。

私自身、アラブ首長国連邦から世界へ、技術をオンデマンドで輸出し流通させたいと考えていました。そしてそのためには真に開放的なプラットフォームが不可欠と気づき、2018年2月、オンライン・プラットフォーム「Maharati.com」を公開しました。

多様な年齢層の成人向けオンラインフリーランス・コミュニティとして、また彼らにとっての未来の職場として立ち上げたギグエコノミー・プラットフォームです。すでに日本人の「ギグ」たちも登録していますよ。

今年は言語に日本語も追加したいと思っています。日本の方たちの技術を世界に流通させるプラットフォームとしても使われればうれしいですね。


グレッグ・ハッカー◎Forbes Middel East コントリビューティング・ライター。オンラインのフリーランス・マーケットプレイス「Maharati」CEO。https://www.forbesmiddleeast.com/author/13247/Greg-Hucker

構成・翻訳=石井節子

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