新年の抱負をやめるべき理由と、代わりにすべきこと

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変えようと決意した習慣は、少なくとも短期的に自分のためになるため、改めることが難しい。その代わりに、こうしてみよう。まず、自分がこれまでに達成できたことを振り返り、それから目標を定めるのだ。

昨年の成果を振り返り、書き留めるべき理由

これをすることで、不安が軽くなり、焦点が定まり、楽観的になれる。自分が達成できたことの多さにきっと驚くことになるだろう。長いリストを作ろう。学んだこと、会った人、達成したプロジェクトなどを、緩い基準でたくさん書き出すこと。新しい経験、さらには失敗や苦難を乗り越えた経験も成果の一つだ。

高い意欲を持ち、キャリア志向の人々、特に起業精神にあふれた人は、常に未来に集中している。次の挑戦、次のミーティング、次のステップ、次の昇進、次のマーケティング施策。この上昇・前進志向は大いにやる気を刺激するが、一方で達成感や満足感を奪ってしまう。満たされた気分になれず、自分に肯定的になれず、慢性的な不安、消耗、焦りを抱えてしまうのだ。

目標が抱負より効果的な理由

抱負というものは、心理面で非現実的であることに加え、漠然としていることから、やる気を伴う行動に落としこむことが難しい。抱負の主な機能は、自分を罰することだ。本質的に実行可能なものではない。

生産性向上のアドバイスを読み漁っている人なら、いたるところでこんな貴重なアドバイスを目にするだろう。達成可能な目標を設定し、その達成に必要なタスクを、限られた時間で実際に実現できるものに落とし込むこと。

「ブログを始める」は実行可能ではない。「月に5件ブログ記事を書く」も不可能だ。だが、「今月書くブログのトピックスを3つ書く」、「週に3日、45分ずつ、ブログ作成の時間を取る」ならできるだろう。

失敗できないようなタスクを設定すること。「45分間ブログを執筆する」では、スランプに陥ってしまった場合に達成できないかもしれない。「45分間執筆する。あるいは、少なくともパソコンの前に座って執筆の努力をする」なら、ずっと失敗しにくいだろう。繰り返し失敗するような状況を作らないことで、恥の気持ちや、やる気の低下、苦手意識を防げる。

ぜひ少し時間をとって、昨年どれほどのことを達成したか確認し、それに満足してみてほしい。そして抱負を一つだけ定めよう。常に達成可能な目標を設定し、実行可能なタスクに落とし込む、と。

編集=遠藤宗生

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