4. ビデオがメール代わりになる
私は過去10年以上に渡り、ビデオの台頭を説いてきた。2019年は、ビデオが職場において最も強力で顕著なコミュニケーションツールとなる年だ。インスタントメッセージや電子メールを完全に置き換えることはないが、働く人全員が毎日使えるもの、使うべきものになるだろう。
全てのコミュニケーションは、言葉しか使えないような貧弱な伝達手段から、ビデオや音声のようなより豊かな伝達方法へと移行するだろう。リンクトインでは現在、つながりを持つ人に音声メッセージを送ることができる。リンクトインは今後、スカイプとの統合を強化し、ビデオ通話を提供するようになるかもしれない。
遠隔勤務が増える中、人々は職場でつながりを感じられなくなり、市場では競争が増す。そうした状況で、ビデオは他者に気づいてもらい、認めてもらい、メッセージを聞いてもらうためのツールとなるはずだ。
5. デジタルスキルがほぼ全ての仕事に必要となる
企業は、デジタルに強い人材を求めている。マーケティング、法務、買掛金勘定などいかなる分野でも、新しい技術(ロボット工学や人工知能、拡張現実、データ分析、ブロックチェーン、ソーシャルメディアなど)がどのように生産性を改善し、プロセスを合理化し、会社の優位性を構築できるかを理解する必要がある。
テクノロジー嫌いの人材の価値は次第に薄れ、テクノロジーを受け入れ自分の仕事に取り入れる人は経営者の関心を集めるようになる。プライスウォーターハウスクーパース(PwC)によると、最高経営者(CEO)の76%は会社の従業員のデジタルスキル不足に懸念を抱いている。
デジタルのさまざまなことについて話したり実行したりできるようになれば、集団から一歩抜け出して、より大きな価値を迅速に提供できる。そうなれば、自分のブランドが革新的であることを示せる。
6. 誰もが“ブランド大使”になる
利害関係者と情報を共有する窓口が企業の役員や広報部門に限られていた時代は既に終わった。今や、全従業員が自分のブランドコミュニティーに企業のメッセージを広めるべき時となっている。広告企業MSLグループによると、ブランドのメッセージは公式ソーシャルメディアチャンネルを通して共有したときよりも、従業員が拡散したときの方が561%広く共有される。
企業のブランド大使としての役割を果たすことで得られるメリットには、通常のヒエラルキーの外に出られること、企業に関する知識を深められること、部門や部署を超えて自分の存在感を高められることなどがある。
キャリアでより大きな成功を収めるため、2019年はここに挙げた6つのトレンドを理解し、キャリア戦略に応用しよう。