米国も「欠陥あり」の評価、世界の民主主義は危機にあるのか?

(Photo by Sandy Huffaker/Getty Images)


・イタリア

イタリアでは昨年3月に行われた総選挙で、伝統的な政治に対する信頼感の低下から、既成政治への対抗姿勢を打ち出した「五つ星運動」や反移民・EU懐疑派の「同盟」が大きな勝利を収めた。

・トルコ

トルコも順位を下げている。大統領に対するチェック機能が低下している中、現職のレジェプ・タイップ・エルドアンが勝利した昨年6月の大統領選挙は非常事態下(2016年7月のクーデター未遂事件を受けて発令され、いまだ解除されていない)で行われた。自由が奪われたということはなさそうだが、大きく公正を欠いた選挙だった。

・ロシア

ロシアもスコアを大幅に下げ、144位となった。大きく影響したのは、人権問題だ。

その他各国の状況

その他の各国・地域を見ると、上位を占めたのは北欧諸国だった。豊富な石油資源を持つノルウェーが1位となっている。一方、最下位は北朝鮮だった。

コスタリカは今回初めて、「完全な民主主義」の国の評価を受けた。前回から順位を3ランク上げ、20位に入っている。

政治的な混乱が続く一方、西欧の各国は多くが依然として、「完全な民主主義」の評価を受けた。ランキングの下位に名を連ねたのは、東欧と中東、アフリカの国々だった。

編集=木内涼子

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