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HONDA:厳しい排ガス規制のなかでも評価される“グリーンカー”


ロサンゼルス・ショーの目玉のひとつである“グリーンカー・オブ・ザ・イヤー”に、3代目となるホンダ「インサイト」が輝いた。世界有数の厳しい排ガス規制を敷くカリフォルニアで“グリーンカー”として認められることには、大きな意味がある。

特にホンダは、カリフォルニアの厳しい排ガス規制に早くから対応してきた。1970年に有名な”マスキー法”が施行されるとまもなく、世界に先駆けて「CVCC」なる排ガス対応エンジンを搭載した「シビック」の発売にこぎつけた。

さらに、2005年に渋滞緩和のために設けられている2人乗り以上のクルマのみが走れる“カープール・レ ーン”をエコカーが走行できると決まった際にも、ホンダは真摯な姿勢で対応した。認定されたハイブリッドカー3車種のうち、初代「インサイト」を含む2車種がホンダ車だったのだ。 

極端に燃費を意識して、軽量化と空力に重きをおいて開発された2人乗りクーペだった初代に対して、2代目ではより実用的な5ドア・ハッチバックとなった。3代目では、リチウムイオン電池をリアシート下に収納し、室内空間を狭めずに、実用的ミッドサイズの4ドア・セダンへと変容した。

新型「インサイト」は、断然、スポーティなホンダらしいスタイリングになっている。エンジンルーム内にあった12Vバッテリーを室内に移動したことで、低く、ワイドなフォルムを実現した。ムダなラインを省き、フロントからリヤエンドまでつながる伸びやかなラインを活かし、豊かな面を生むことで、シンプルでクリーンなシルエットにまとめた。 

究極の燃費カーを目指してダイエットに勤しんだ初代と比べると、実用的で乗り心地がよく、大人向けのスタイリングに仕上げられている。2万ドル前半の手が届く価格帯で、55MPGの低燃費と実用性とあわせて、ホンダらしい疾走感にあふれるスポーティ・セダンが手に入ることを、大いに歓迎したい。


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文=川端由美

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