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2019.01.09 12:30

編集者とコンテンツの囲い込みが加速。「文脈型広告」全盛へ メディアの #2019を読む 

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「起業家たちは2019年のトレンドをどのように予測しているのか」をコンセプトに展開してきた企画、#2019を読む。様々な分野で活躍する起業家の目線から2019年の世界を占うと、また違う景色が見えてきます。

メディアは2019年、どう進化するのでしょうか。筆者自身の経験から、甚だ僭越ながら、主にテキストメディアの現在地と今後について、その担い手、ビジネス、コンテンツの3つのポイントから考えました。あくまで私見です。

1. 良質なコンテンツと作り手の「囲い込み」が加速する

消費者やステークホルダーとのコミュニケーションは年々難しくなっている。チャネルや興味関心の多様化が進み、炎上リスクも抱える。それでも「伝えたい」を「伝わる」に変換する、適切な文脈を生み出せる人が重宝されるようになってきていると言える。

そんな中、2018年に目立ったのは、編集者や書き手など「文脈を生み出せる人やコンテンツ」を囲い込む動きだ。昨年5月、メンズ誌「ポパイ」前編集長がファーストリテイリングに執行役員として入社したのは記憶に新しい。発表によると、ブランディングやマーケティング、情報発信などに携わるという。

コンテンツマーケティングが一般化する中、企業が自社内に編集者やライターを雇用して情報発信やコンテンツ作成・発信を任ずる「インハウスエディター」も増えてきている。



また昨年8月には、日本経済新聞社がコンテンツプラットフォーム「note」を運営するピースオブケイクと資本業務提携したと発表した。出資額は3億円で、合同でミレニアル世代向け新サービス開発などに取り組むという。

その動きの前後で、多くの著名人、インフルエンサー、編集者やライター、ブロガーがnoteに発信の場を移している。note上で数万のフォロワーを持つクリエイターも少なくない。ファンを抱えるクリエイターは、その存在自体がタレント化し始めており、活躍の場を広げ、コンテンツの価値を高めている。

自社で1000人を超える記者を抱え、日々大量のコンテンツを生み出す新聞社がさらなるコンテンツやクリエイター、オーディエンスを求め、noteに注目したのが象徴的だ。新時代の書き手やクリエイターを求め、育成し、囲い込む動きは加速していくだろう。
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文=林 亜季

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