パーソナルブランドが履歴書よりも大事な3つの理由

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2. 行動は言葉よりも強く語る

インターネットの世界は、企業がすべきことや自分を採用すべき理由をあれこれ語る自称「専門家」であふれている。群衆の中で自分を目立たせるには、自分が持つ専門性について語るだけでなく、それを実際に示すことが必要だ。

そのためには、自分が持つさまざまなチャネルを活用しよう。リンクトインでプロとしての専門性やケーススタディーを強調し、フェイスブックではさまざまなグループに積極的に参加(ネットワーキング、コラボレーション、アドバイスの共有など)して自分の存在感を高めることができる。インスタグラムでは、ライフスタイルを通し自分の中核となる価値観をどのように実践しているかを示せるし、ツイッターでは価値のある記事や情報などを共有できる。

見込み客や雇用主、理想のオーディエンスに直接経験してほしい自分の要素を引き出し、集めよう。作るコンテンツは全て、一つのビジョンにつなげること。複数のチャネルを通してブランドの全体的な一貫性を保てるよう、あらかじめ時間とエネルギーを投じてブランドストーリーを明確にしておこう。

ネットを通してあなたのパーソナルブランドを知った後、実際に会った人から「ネット上と全く変わりませんね」という言葉をかけられたら、成功だ。自分の個性と能力を行動で示し、常に偽りのない自分になろう。

3. 明確なビジョンを発信し、良い機会を引き寄せる

最も強力なコネは、共通のビジョンから生まれる。パーソナルブランドをより大きなビジョンで包み込もう。ここでの大きなビジョンとは、自分が守りたい考えや、仕事を通して与えたい影響についての明確なアイデアのこと。同じような人の集まりの中で抜きん出るため、ブランドを使って地面にくいを立て、「自分の立場はこうです」と宣言する。これに対する賛否が分かれたとしても、それは人々が自分に関心を寄せているという意味なので、良いことだ。

例えば、私のパーソナルブランドは、先見性のあるリーダーたちが生活やビジネスを向上させる強力なストーリーを作成・共有することを手助けする、というビジョンを持って構築されている。私のコンテンツは、掲載先を問わず全てがこのビジョンにつながっている。

ビジョンを持つことで、一緒に働きたい人を引きつけつつ、自分自身や好きなことに忠実でいることができる。あなたのブランドは、将来の雇用主や顧客に「この人以外雇える人はいない。この人が必要だ」と思わせるものだ。

あなたと同じような履歴書を持つ人は多いかもしれないが、パーソナルブランドを持てば周囲の雑音を全てはねのけ、周囲と違いを付けられる。「自分と同じ仕事ができる人は何百人も存在する」という状態から、「この仕事をこの方法でできるのは私だけ」へと変わることができる。自分のビジョンや、自分が誰よりもうまく仕事ができる理由を明確化できれば、もはや敵なしだ。

あなたの優れた点はもはやスキルセットや業績、過去の仕事の経験だけにとどまらない。人となりや才能の活用方法も長所の一部になるのだ。それを自分だけのビジョンに包み、出会う人たちと感情的なつながりを持とう。

編集=遠藤宗生

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