ビジネス

2019.01.11

根拠のない自信とハングリー精神が事業を加速させていく|AnyMind Group 十河宏輔

AnyMind Group 十河 宏輔

2016年4月にシンガポールで設立された広告テクノロジー会社・AdAsia Holdings(現AnyMind Group)。同社は、設立後まもなくしてタイやインドネシア、そして日本にまで続々と拠点を広げている注目株のベンチャー企業。

今回は、そんなグローバル若手起業家の雄、同社CEOの十河宏輔氏に急成長のポイントなどをドリームインキュベータの小縣が聞いた。(全6話)※本記事は2017年9月に掲載したインタビュー記事に加筆・修正を加えております。


どんな状況でも揺るがない「自信」を持ち続けられるか

──起業家にとって大切なことを3つ挙げるとしたら、何だとお考えでしょうか?

まずは、「根拠のない自信」を持っていること。2つ目は周囲の人を巻き込んでいく「巻き込み力」、3つ目が「ハングリー精神」ですね。

まず「根拠のない自信」がなぜ大事かというと、起業は自分の考えたビジネスモデルが100%上手くいくか分からない状態から始めなくてはいけないので、それをやり切るための強い気持ちが必要です。

最初は我々もハリボテのような状態からのスタートだったんですが、私を中心として、メンバー全員「絶対イケるよね」という「根拠のない自信」があったのが今の事業成長に繋がっていると思います。

リーダーである起業家が、どんな状況においても自信を持ち続ける事。これはベンチャーにおいては必要不可欠だと思います。



──「根拠のない自信」をお持ちなのは十河さんご自身の性格に由来するものですか? それとも何かの原体験から身についたものでしょうか?

私の家は、両親とも経営者の家系なんですよ。

そのため、小さい頃から社長だった2人の祖父の姿を間近で見てきたというのはあるかもしれませんね。祖父が経営をしている姿は自信に満ち溢れていた。その影響は少なからずあると思います。

それに、祖父や両親が褒め上手だったので、子供の頃から自分のことを「天才だろうな」と思っていたんです(笑)。何しろ、小学生の時の口癖が「僕、天才ですから!」でしたからね(笑)。

高校生になった頃には、孫正義さんや三木谷浩史さんといった有名な起業家が世に続々出始めました。彼らを見て、「やっぱり、僕もこの業界でいつか起業家になりたい」という気持ちを自然と抱くようになりました。
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文=小縣拓馬 提供元=Venture Navi powered by ドリームインキュベータ

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