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国際モータージャーナリスト「ライオンのひと吠え」




まずは室内は、シンプルでさりげない、セダン的な上質感が漂う。使用されているコロス、レザー、メタルなの素材はソフトで旧型よりもワンランク上の快適性だ。8インチの高画質ディスプレーには、ナビ、オーディオ、アップルのカープレーなどのアプリがついている。

シートのサポート性もよく、360度の視認性が優れている。しかも、いうまでもなく、歩行者や自転車認知機能、ACC、レーン・デパーチャー機能、自動ブレーキがつくトヨタ・セーフティ・センス2.0を搭載。

しかし今回、何よりも向上したのが、走りと性能だ。ガソリン仕様と2種類のハイブリッドがあるけれど、僕が乗ったのはもっとスポーツ味に振ったXSEハイブリッド仕様だ。2.5Lの4気筒ハイブリッドに2つの電気モーターがつく。乗ってすぐ気づくのは、低回転から加速性が力強くなっていた。パワー不足と感じる時は一回もなかった。

エンジンとハイブリッドの総合出力は219hpと、RAV4の中で最強だし、セグメントの中でもトップクラスだ。0-96km/hの加速はなんと7.8秒で、どのライバルに負けない。燃費は16.5 km/Lで、旧型の13.6km/Lと比べてかなりの進歩だ。どういうことかというと、クラス最高の燃費で、満タンでの航続距離はなんと1000km弱にもなる。

「えっ! RAV4のラインアップの中で一番スポーティな仕様はハイブリッドなの?」と耳を疑う。でも、その通りだ。走り好きならたまらないだろう。

だって、XSEなら最もパワフルなだけでなく、サスペンションもスポーツ・チューニングになっているので、ステアリングはより正確に綺麗にコーナーをトレースすると同時に、低重心なのでボディロールは極めて抑えている。そのおかげでクルマはより小さく感じる。それでも、乗り心地は毎日でも乗れる設定になっているのが嬉しい。



この新ハイブリッドには、ドライバーの運転行動やナビゲーションの地図情報をもとに、実際の走行に沿ってハイブリッドバッテリーの充放電を最適に制御する「PED」(先読みエコドライブ機能)を採用した。同システムは走行データを蓄積し、ハイブリッドのパワートレインの作動を調整し、効率を最大化する。また、雪道やオフロードという滑りやすい路面でグリップを保つトレイルモードも選択できる。

さらに、スポーツモードをオンにすると、ステアリングがよりクイックになり、アクセルがもっと敏感に変わり、しかもCVTがより素早くシフトしてくれる。今までにないほど楽しくて軽快な走りが実現になっている。

今回のRAV4ハイブリッドは、走り、性能、安全性、燃費は全てクラストップレベルまで浮上した。では果たして、アメリカ人女性の強い願望を叶えたアグレッシブな外観は、日本のユーザーのハートにどう訴えるか。それが成功の鍵ではないだろうか。

国際モータージャーナリスト、ピーター・ライオンが語るクルマの話
「ライオンのひと吠え」 過去記事はこちら>>

文=ピーター ライオン

ピーター・ライオンシャープAppleトヨタリモワ
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