感謝の気持ちを日々行動で示す5つの方法

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3. 「感謝の散歩」をする

現代医学の父であるヒポクラテスが「歩くことは人類にとって最高の薬だ」と言ったのは有名だ。ウオーキングには、心臓血管の健康や脳機能の改善、免疫系の強化など多くの健康効果がある。

「感謝の散歩」とは、こうしたウォーキングの効果と感謝の心を組み合わせるもので、感謝の気持ちを持った穏やかな精神状態で行うものだ。15~20分実践するだけで幸福感が著しく向上し、持続する。

感謝の散歩を実践するには、呼吸や歩み、周囲の状況に集中するだけでよい。公園で遊んでいる子どもたちや風にそよぐ木々、花の上を飛ぶチョウなど、良い光景に浸ること。また、足下でカサカサと音を立てる落ち葉や遠くで鳴く鳥、近くのカフェから漂う出来たてのコーヒーの香りなど、さまざまな音や匂いについても気を配る。

4. 食べ物への感謝の気持ちを培う

私たちは食べるものや体に入れるものに気を配らないことが多い。こうした配慮に欠けた食生活をしていると、消化や栄養の吸収が制限される。一方、マインドフルな食事は意識的で健康的な食事に焦点を当てるものだ。健康的な食事を選択をし、食事を用意する過程を楽しもう。

食べる時にはテレビや携帯電話、パソコンのような気が散るものは脇に置き、食事にのみ集中する。自分の食べるものに感謝すること。少しずつ口に入れ、ゆっくりかむ。かむごとに異なる食感や味、香りを感じるようにする。

マインドフルな食事をすることで気分が上がり、血糖値が制御され、消化が改善することが複数の研究から示されている。意識的に食べることで、体の空腹の合図を聞くことができるため、食べ過ぎを防ぐことができて体重も減りやすくなる。また、地元のフードバンクや貧困者のための炊き出しにボランティアとして参加し、食べ物への感謝の気持ちを持つこともできる。

5. マインドフルに生きる

マインドフルな生活とは、仏教のマインドフルネスの実践に基づくもので、現在の体験に意識を向けることだ。料理や庭いじり、仕事など、現在していることに全関心を向ける。料理中は、材料の感触や味、匂い、食事を用意する全てのプロセス、付け合わせを添え食卓にのせるところまで気を配る。庭の手入れをしているときは、苗木を植えるときの土の感触、鳥の鳴き声や蜂の飛ぶ音、刈りたての芝生の匂いなどに注意を払おう。

現在の体験や周囲の状況を意識することで、普段は無視したり当たり前だと思ったりする小さなことにも、より感謝できるようになる。10分間のマインドフルな瞑想(めいそう)を並行して行えば、マインドフルな生活の実践にはストレスの緩和、睡眠の質の向上、病気のリスクの低下など、さまざまな効果があることが研究から分かっている。

最後に、感謝の気持ちを持つタイミングには遅過ぎることも、早過ぎることもない。ここに挙げた方法を今日から実践し、より幸せで充実した生活を送ろう。

翻訳・編集=出田静

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