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もしあなたが第2、第3世代(2G、3G)移動通信方式の携帯電話を1日に9時間以上使っているなら、米国立環境衛生科学研究所(NIEHS)が11月に発表した「携帯電話電波の発がん性に関する国家毒性プログラム(NTP)」の最終報告書の内容を気にした方がいい。

3000万ドル(約34億円)の費用と10年という期間をかけて行われた研究が示した結果は、私たちをパニック状態に陥らせるものではない。実験用のラットは、私たちの日常生活ではあり得ない量の高周波(電磁波)に暴露されていたし、すでに2Gや3Gの携帯電話は使用されていない。また、メスのラットではオスのような結果は得られなかった。

だが、報告書は改めて、高周波の放射(RFR)が完全に安全なものではないことを示すものだ。携帯電話のRFRとオスのラットの健康の関連性については主に、次のような結果が示された。

・心臓にできた腫瘍との明確な関連性を確認した:腫瘍は「悪性末梢神経鞘腫(悪性シュワン細胞腫)」

・脳にできた腫瘍との関連性を確認した:腫瘍は悪性の「神経膠腫(グリオーマ)」

・副腎にできた腫瘍との関連性を確認した:腫瘍は良性または悪性の「複合褐色細胞腫」(併発の場合もあり)

携帯電話技術の進歩と導入は、健康への潜在的な影響についての理解が深まるスピードをはるかに超えたペースで進んでいる。潜在的リスクについては、さらなる研究が必要だ。携帯電話の安全性に関しては、例えばワクチンほど多くの試験が行われているわけではないことを、忘れてはいけない。

安全な使用のためのヒント

携帯電話をより安全に使用するための対策として、以下のような行動を取ることができる。

1. なるべく体から離して携帯する

2. 就寝時はそばに置かない

3. なるべくスピーカーフォンやヘッドセットを使用する
──携帯電話と脳の距離を保つことができる

4. 電波が弱い場所では使用を避ける
──受信している電波が弱い(電波状況を示すバーが1~2本しか表示されていない)とき、接続を試みることでRFR量が増す。

5. 大容量のファイルやストリーミング動画をダウンロードしない
──これらを行うとき、携帯電話のRFR量は増加する。ダウンロードしたい場合は、イーサネットやWi-Fiに接続されたデバイスを使った方がいい

6. 製品のRFR量についてよく調べる
──RFRの放出量はデバイスによって異なる

7. 通話中以外はヘッドセットを使用しない
──使用していないときでも、少量のRFRがある

8. 機内モードに設定するか、電源を切っておく
──オフになっていれば、害を及ぼす可能性は低くなる

9. 「電磁波をカットする」商品はまず疑ってみる
──「がらくた」を売ろうとしている人たちもいる。なかにはRFRを増やす商品さえある

10. あまり頻繁に使用しない
──5歳の子供に携帯電話は必要ない。また、直接会って話すなど、携帯電話を使わずに済ませる方法は幾つもある。長話をしないようにすることも対策になる

編集 = 木内涼子

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