深刻な影響もたらす「孤独感」、認識できない10の理由

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8. 化学作用によって孤独感を紛らわそうとしている

例えば、アルコールや薬物、処方薬の摂取、チーズの過度の摂取などによって、ごまかしているかもしれない。

9. 誰か、または何かにあたることで孤独感を解消している

いじめる、偏見を抱く、罪を着せるといった行動は、自分自身に意識を向けないようにするのにうってつけの方法だ。

10. ソーシャルメディアをはけ口にしている

フェイスブックやインスタグラム、ツイッターを通じて、いつでも誰かと会話をすることができる(特に、大嫌いな人やものについてコメントすれば)。

だが、米ABCのテレビ番組「Selfie(セルフィー)」で描かれたように、ソーシャルメディア上の友人と「そのような人たち」は必ずしも、本当の友人や実際のつながりを持つ人たちというわけではない。

まずは認識する必要がある

私たちが孤独感に伴う問題に対処するためにはまず、実際に抱えている問題を認識しなければならない。孤独感を覆い隠すことや無視することは、傷を隠しておくようなものだ。傷は痛み続け、周囲の人にも影響を及ぼし、放置すれば悪化する可能性がある。

孤独を認識していない人が多いことを受け、ダニエル・ラッセル教授(人間開発・家族学)は孤独感や社会的孤立の程度を測定する尺度として知られ、多くの研究に使用されている「UCLA孤独感尺度(UCLA-LS)」を作成した。

20項目の質問からなるこの尺度を使って行われ、1993年に結果が公表されたある調査では、妻の20%、夫の24%がひどく孤独を感じていることが分かった。

また、2006年にジャーナル「サイコロジー・アンド・エイジング」に掲載された研究結果では、孤独感と収縮期血圧との関連性が指摘された。孤独が早死につながるリスク要因となり得ることを示すメタ分析の結果も公表されている。

シグナはウェブサイトで、ラッセル教授が1996年に発表した改訂版の10項目のテストを公開している。自分がどれほどの孤独感を持っているのか確認したい人は、受けてみることができる。テストの結果と同時に示される「取るべき行動」に関する提案は、医師やメンタルヘルスの専門家に相談するきっかけを与えてくれるかもしれない。

編集 = 木内涼子

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