「破産」した友人を助けるのは正しいことだと思うかもしれない。だが、そうすることで2人の関係は、完全に破綻してしまうかもしれない。友人や家族にお金を貸すことが良くない理由としては、主に次の6つが挙げられる。
1. あなたは恐らく「最終手段」
あなたを頼ってきたのは、きっと銀行から融資を受けることができなかったからだ。つまり、銀行があらゆる可能性を検討しても、リスクが高すぎて融資はできないと判断したということだ。
2. 恐らく返済は期待できない
調査では、友人や家族からお金を借りた人の75%近くが全額を返済していないことが明らかになっている。お金を貸す場合には、返してもらうことを期待せず、あげるものだと考えた方がいい。
3. 愛する人に「誤った権限」を与える
親しい間柄でのお金の貸し借りは、大半が成人した子供による親からの借金だ。お金が必要な理由は、正当なものとは言えない場合が多い。つまり、ヘリコプター・ペアレント(過保護な親)がただ単に、お金の使い方がなっていない子供の悪習を許してしまっているだけということになる。
金銭的にどれほど苦しい状況になっても親が助けてくれると思えば、子供は決して、良いお金の使い方を身に付けようとはしないだろう。
4. 自分に必要なお金かもしれない
予期せぬ緊急事態の発生や、失業もあり得る。そうなったとき、あなたはそれまでの蓄えで毎月の請求書の支払い、暮らしていくことになる。
緊急時用の貯金が相当の金額に上るなら、人にお金を貸しても後悔することはないかもしれない。だが、預金口座に1万ドル(約113万円)以上あるという米国人の割合は、わずか25%だ。友人を助けるために貯金を取り崩すことが近い将来、あなたをその友人と同じ立場に追いやることになるかもしれない。
5. 返済を促すことで気まずくなる
友人や家族に貸したお金の大半が完済されていないということは、返済中のいずれかの時点で、約束が守られなくなったということだろう。そうなったとき、返済を催促するかどうかはお金を貸したあなた次第だ。
催促するために相手と話すことは、ひどく気まずいものになるだろう。さらに、状況はその後も悪化するだろう。返済は予定通りに進まないと考えられるからだ。
6. 関係が永遠に崩壊する
返済が遅れることが続けば、あなたの愛する人にとってあなたは、実質的には「借金取り」になる。そして、その事実は2人の関係に影響を及ぼす。
友人や家族にお金を貸すなら、借用書を作成することを含め、「適切な方法」でそれを行う必要がある。さもなければ、お金を貸したことはなかったも同然になる。