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昨年で10回目を迎えたWBWEには、ブドウ栽培者やワイン生産者が集い、最終製品や、最終製品にブレンドするための単一品種のサンプルを披露した。参加者は米国や南アフリカ、イタリアに加え、スペインやアルゼンチンが多かった。低価格のワインを供給するこうした地域の一部は、一昨年と比べ非常に豊作だった昨年の製品販売に奮闘している。

米市場で複数のブランド名をつけ販売されるバルクワインの大部分は、E.&J.ガロワイナリー(E. & J. Gallo Winery)やトレジャリー・ワイン・エステーツ(Treasury Wine Estates)、デリカート・ファミリー・ヴィンヤーズ(Delicato Family Vineyards)のような一握りの大企業が生産している。その中にはカリフォルニアブレンドとなるものもあれば、オーストラリアやスペインのワインとなるものもある。

消費者は、こうしたワインが世界中から出荷されるバルクブドウ果汁からできていることをほとんど知らない。技術が大きく改善し、こうした果汁を世界中に出荷することがますます容易になり、安価となっているのだ。

こうしたワインの価格競争力は非常に高いことが多いため、輸入業者やワインマーケティング企業はデザインやラベル、マーケティング活動のための資金を十分に残しておくことができる。見本市で講演した英ワインライター・コンサルタントのロバート・ジョゼフは、ワインブランドが世界の市場で競争力を持つためには、親会社が教育プログラムや夕食、その他のプロモーションに多額のマーケティング予算を費やす必要があると述べた。

ベーシックなバルクワイン製品の多くは手頃な価格であり、ワインのマーケティング専門家は創造的なラベルや良いデザインに十分な投資ができる。オーストラリアのブランド、ナインティーン・クライムズ(19 Crimes)は対話型のラベルを使っている。

同ラベルをスマートフォンでスキャンすると、オーストラリアに流刑となった犯罪者の人生のストーリーを知ることができる。これは、近年市場に投入されたパッケージの中でも特に人気のものの一つだ。また、持ち歩きやすく、アウトドア活動やスポーツにぴったりな缶入りワインも大きな人気を集めてきた。

バルクワインの分野で次の大きなトレンドが実現するかはまだ分からないが、それもまた楽しいものになる可能性が高い。こうして世界の消費者に、良質で手頃なワインが提供されればよいなと思う。

翻訳・編集=出田静

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