私たちはなぜ「必要以上に」モノを買うのか?

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3. 自分で思う以上に「広告の影響を受けやすい」

幾つかの調査によれば、私たちは毎日およそ5000件の広告を目にしている。どの広告も、言っていることは同じだ──「私たちが売っているものを買えば、あなたの人生はより良いものになる」。

私たちは、さまざまな表現で伝えられるそうしたメッセージを繰り返し聞いている。そして、少しずつそれを信用するようになっている。自分が「影響されている」ことを認識する必要がある。

4. 「他人に好印象を与えたい」と思っている

豊かな社会において、羨望の気持ちは簡単に、経済活動を後押しするものに変化する。「誇示的消費」という言葉はずいぶん昔に生まれたものだが、そうした消費は現在、かつてないほど広まっている。

基本的なニーズが全て満たされた後には、消費は富や個人の重要性、金銭面での成功を示す機会になることが多い。

5. 自分より多く持つ人に「嫉妬する」

私たち人間は本質的に、比較をするもののようだ。他人が何を買い、持っているかにすぐに気づき、比べる。

友人たちが持っているからといって、自分には必要のないモノを買ってしまうことはよくある。ただ、その人たちに好印象を与えるために何かを買うが必要があるというなら、友人選びを誤っているということだ。

6. 自分に足りないものを「モノで補おうとする」

私たちは、自分が着る服や運転する車が自信を与えてくれると誤解している。必要のないモノを買うことが喪失や孤独、悲嘆といったものから自分を救ってくれる、不満を解消してくれると期待する。

だが、モノを買うことを通じて得ようとするものが、私たちに足りないものの全てを満たしてくれるわけではない。

7. 自分で認める以上に「自己中心的だ」

人間に生まれつき利己心や強欲さが備わっていることを認めるのは、難しいことかもしれない。だが、歴史的にみても、それは確かなことだろう。私たちは影響力や強制力、不誠実さ、戦争によって王国を拡大してきた。

そして、残念ながら現在でも、そうした利己主義は世界中で、そして私たちの生活の中で、前面に押し出されている。私たちはより多くのモノを集めることによって、自分自身の「王国」を広げようとしている。

編集 = 木内涼子

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