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CtripのJane Sun CEO(左、Getty Images)

超音速旅客機のコンコルドが最後に飛行したのは、2003年のことだった。その超音速旅客機が再び旅行客を運ぶチャンスが、間もなく訪れるかもしれない。

12月11日、中国の旅行予約サイト「Ctrip」は上海でCtrip Dayと呼ばれるイベントを開催した。そのイベントの場で、旅行業界のテクノロジーを支える企業「アマデウス・トラベル・チャンネルズ」のプレジデント、Decius Valmorbidaは未来の旅行をテーマに講演を行った。

「超音速の空の旅が再び実現する」と題したその講演で、Valmorbidaは「当社は今後の旅行業界に新たなテクノロジーが導入され、より良い旅行体験が可能になると信じている」と述べた。米国のブーム・スーパーソニック(Boom Supersonic)というスタートアップが、新たな超音速旅客機の開発を進めており、2023年の完成を目指しているという。

世界最大規模のオンライン旅行予約サービスを展開するCtripのイベントには、世界から1000名以上が集まり、旅行分野のイノベーションを話し合った。今回のCtrip Dayは同社のナスダック上場15周年を記念する形で実施された。

Ctripのパートナー企業であるアマデウスは、中国の旅行需要のさらなる高まりについても言及した。中国人の海外旅行市場は昨年2000億ドルに達したが、Ctripによると、海外旅行経験のある中国人の比率はまだ10%に満たないという。

「旅行業界の今後には巨大なポテンシャルが期待できる」とVelmorbidaは述べた。AR(拡張現実)などのテクノロジーや、モビリティ分野のイノベーション、スマートシティ化の進行により旅行市場はさらに拡大するという。

1999年に創業のCtripの時価総額は現在、150億ドル(約1.7兆円)に達している。同社の創業メンバーの一人、Neil ShenはCtripの役員を務めつつ、ベンチャーキャピタリストとしてセコイア・チャイナを創業し、ビリオネアとなった。

別の創業メンバーのJi QiもホテルチェーンのHuazhu Groupの運営を通じてビリオネアとなった。CtripのCEOのJane Sunは2017年のフォーブスチャイナの「中国の女性エグゼクティブリスト」のトップに選出された。

Ctripの株価は米中の貿易摩擦や世界的な景気減速への懸念から、今年は下落した。しかし、同社のエグゼクティブチェアマンのJames Liangは、「中国は今後の10年も、世界最速レベルで経済発展を遂げる国であり続けるだろう」とイベントの場で話した。

編集=上田裕資

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